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    07/05 羽田空港2TBにて
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    10/08 TIATにて
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    10/15 岡山空港にて

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B787

ちょいと先の景色から ~ I Fly 1st.787 from NARITA

2011/10/29朝、成田スカイアクセス開業直後以来1年3ヶ月ぶりとなる京成スカイライナーに乗り成田空港へ。かつてフェアリンクの頃にCRJで伊丹から飛んだことはあるものの、未だ渡航経験のない当方にとっては無縁な空港なのですが、遂にこの日が初めての出発便利用となることに-しかも乗るのはいよいよ11/01から本格運航が開始される“夢の新世代機”ボーイング787 Dreamliner!…そのきっかけは1週間前に遡ります。

ANAがローンチカスタマーとなったB787、紆余曲折により当初計画から3年以上遅れたが、日本国内でのSROV(検証プログラム)実施のため07/03早朝にトリトンブルーを纏った検査機が羽田空港へ待望の初飛来。その後伊丹・関西・岡山・広島と中部の各空港にも飛来した。当方のファーストコンタクトは07/05、伊丹から戻ってくるところを待ち受けるべく2TB展望デッキで待機…と、Bラン降りをなんとかチェックしたもののそのままA滑走路沿いに格納庫直行となり、間近では拝めず。
B787 09/28には特別塗装が施された初号機が到着、こちらには10/08に別件で羽田に向かった際にTIATから格納庫前にいる姿を辛うじて捉えたもののやはり消化不良…ま、来年になればいくらでも見るなり乗るなりする機会はできるだろうし、と思っていた。

-と、MOMO2実見のため岡山入りした際にちょうど乗員習熟飛行が行われており、10/15午前に岡山空港へ。ついに最も間近で対面することに。当方到着時には既にターミナル東方のスポットに駐機中。出発間際に一旦外れたタラップが再び付けられるなどの動きもあったが予定の10:30に始動、お尻を向けて東端に移動しテイクオフ-腕の無さは重々自覚しているものの、ついついコンデジのAFに頼った結果がコレ…さすがにヘコんでしまったのだった。

 

そんなことがあった1週間後の10/21夕方、携帯電話に着信が…女声で『キャンセル待ちが出て繰り上がり当選になりました』と伝えられ半信半疑で聞いたのは、ANAが行なっていた「Boeing787 初就航記念 You Fly 1st.787キャンペーン」の件。AMC会員で8月・9月に対象運賃で搭乗し応募すると、世界初の営業運航となる香港チャーターフライト招待(A賞)および成田周遊フライト招待(B賞)、ANA特製記念グッズプレゼント(C賞)がそれぞれ抽選で当たるというもので、9月の関西行の折にチェックしていたものの、10月上旬の当選者連絡というのも含め半ば忘れかけていました。
このうち10/28・/29に300名対象で行われるB賞に当たったというわけで…当方は10/29分の当選、ちょうど休みの日とあって二つ返事で承知したのはいうまでもないところ。詳細は追って郵送にて…ということで電話を切ったのでした。

まずは郵送を待っていたものの、火曜になっても届かず…上記サイトには「ご住所が不明、連絡不能などの理由で当選通知、賞品をお届けできなかった場合、当選権利は無効となりますのでご了承ください」とありちと焦りましたが、まさに香港チャーター便出発のニュースが流れていた水曜午前に佐川便にて到着! 封を開けると黄色い紙が2枚。案内と引換券で当方は13:15発便の指定、気になる座席は当日に-とのこと。

いろいろ調べてみると、どうやら両日とも午前午後2回のフライトが行われる様子。「本企画以外でご参加のお客様と混乗」との注記もされていたが、当方参加分の300名の他に、そういやこっちもあったなという「7,870マイルで「ボーイング787遊覧フライト特典航空券」に交換のチャンス!」なる特別企画で260席が提供されるが、これは10/29の朝07:30集合予定…間に合わないことはないが、さすがに朝イチはしんどいなぁと。ま、当方参加分も11:00過ぎからの集合で、移動後写真撮影タイムを挟んで13:15出発なので、09:00頃に成田に着けば朝便の離着陸風景が見られるなと踏んだのだった。

香港便は初号機だったが、遊覧フライトルートを確認すべくFlightradar24.comで確認したところ、前日10/28は10/16にデリバリーされてきた2号機が両便を担当し富士山方面に飛んだ様子。ちなみに香港便から順にNH(ANA)7871~と便名が振られていたのもなかなか乙な…それにしても色々とベンリな時代になったものだ。


B787

というわけで2週間前の岡山でのヘコみもさっぱり忘れ、やってきました成田空港。まずは1TB展望デッキへと直行すると、予想よりもマッタリした感じ…香港便出発時はNAAによる見送りイベントも開催されたのだが、実質3日目とあってか落ち着いた様子。とはいえベンチは全て先客あり、合間のスペースに立ちしばし待機していると…09:15過ぎ、Aラン南方に機影を確認。LEDの赤色灯で判別し易いのは有り難い。今回は失敗しないように引きでセットし、無難に収めることができたかなと。なおこの日も2号機だった。
スポッターというわけではない当方、集合時間までしばらく時間があるので2TBに行くなどして調整。連絡バス車内からは駐機中の初号機を確認、これで並びで撮れることがほぼ約束されニンマリ。1TBに戻りぎりぎりのタイミングで朝マックにて朝食を済ませ、指定時間前に南ウイング端の国内線カウンター前に向かうと、青いジャンパーを着たANAスタッフの出迎えを受けチェックイン。ひょっとしたら座席は先着順…なんてな淡い期待もあったが、事前に手書きで名前が記された搭乗券をさっと手渡されて右手通路側確定。番号的には中央手前といったところで翼が邪魔することはなさそうだが、これで1.3倍になったという窓が内側からの景色をどう変えるのかもチェックポイントの一つになった。

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受付時に「12:05までに出発ロビー集合」と伝えられたが、特段することもなくそのまま制限エリア内へ。ちょうど朝便の搭乗客が戻ってきており、一様に笑顔を見せる先には2機のB787が並んでいた。
1TBの国内線施設は2006/06の南ウイング整備拡張にあわせ新設されたもので、全便バス移動のため雰囲気は羽田2TBのバスラウンジと似た感じ。軽食も提供するANA FESTAはあるも別途自販機はなし。ちなみに成田のANA FESTAは1TBではココだけ、現在発着のない2TBのモール内にギフトショップがある(しかも今夏リニューアルオープン)というのはちと興味深い。
発着便は朝夕に偏っておりほぼ貸切状態、香港チャーター便時のニュースでも見た式典用の衝立と、「50のヒミツ」と題された新技術等の紹介パネルが置かれていた。三々五々集まってくる参加者はそれらをひとしきり眺め撮り収めるとベンチでしばらく所在無げに待機、当方も確か国内ではココでしか見られないNHK WORLDをしばし流し見ていた。
いつの間にかかなりの人が集まってきて12時過ぎにアナウンスがあり、この日は営業推進本部の方だったが御挨拶。そして12:15過ぎ、搭乗証明書と特製マフラーを受け取り、東空交ランプバスにて移動開始。当方は乗らなかったが、“747”車も担当にあたっていた。ちなみに制限エリア内ターミナル連絡バスは888車…と、前をB737「ANA BusinessJet」が通過するなどつい目移りしてしまう。
バスが動いてしばし…見えてきた! 当然ながら先程のB737よりも迫力が違う。横付けされたバスを降り、まずはまだ空きのあった後方へ。長く優雅にカーブを描く翼を2機並びで入れ込むのに苦労するもパチリ。次いで尾翼やロールスロイスエンジンなど手当たり次第にパーツをパチリ。前方に回りこんで2機並びを狙うも、トーイングカー他がいて中途半端な感じに。

B787

ここで搭乗が始まっていたので早速乗り込む。機内は暫定国内仕様でプレミアムクラスは12席、ANA BUSINESS CRADLEシートが期間限定で使用されている。普通席は2-4-2の252席で全席モニタつきだが、こちらも基本的には国際線仕様の様子。一気に後方に進んでパチリ。ついでにトイレのドアを開けてパチリ。ウォシュレット装備は知られているが、中程左側はバリアフリー対応で窓付きとなっているのだ。
日差しが強いので通路部のLEDレインボーカラーがイマイチ目立たなかったのは残念。そうだと新機能の一つである電気シェードを試すも、じわじわと黒くなっていくんだ…などと楽しんでいるうちに続々と人が乗り込み混雑してきたのでこのあたりで自席へ。クラスJ未体験、SFJは飛行時間の短い関空線のみ利用の当方としては新鮮なモニタをしばらくいじってみる。
ホームには6種のボタンがあり、メインとなるスカイチャンネルでは各種ビデオサービスが選択可能…「笑点」も入っていた。従前のオーディオサービスも提供されるが、個人的に注目したのはミュージックチャンネルでは1曲毎の選択が可能、かつ「プレイリスト選択」ができること。即興のマイリスト版が作成でき、洋邦取り混ぜとなって久しい中から邦楽だけをパワープレイすることも。さらにホームから地図を選択すれば、音楽を聞きながら地図を見ることができたので、飛行中はずっとコレを使っていた。ちなみにアナウンスが入る場合にはモニタにもポップアップが出て音声・映像共に一時停止となる。なお、搭乗時に散発的にB787案内映像が流されたのだがこれも強制差し込みとなっていた。

B787

搭乗から出発までたっぷり時間が取られていたこともあり、アテンダントのアナウンスもレインボーカラーや窓付きトイレの紹介をはさみつつ『ご自由に写真をお撮り下さい』と。また、プレミアムクラス後ろのドア付近では記念切手の販売も行われ、出発間際までカオスな状態が続いた。客層はというと、プレミアムクラスはあまり伺えなかったがANA・ボーイング関係のスーツ姿の方が中心の様子、普通席の最前列にも外国人の方が楽しげに座っていた。あとは男性が中心だが、カメラや携帯片手にはしゃぐ女性の姿も目立ち、全体的には20~30代が中心の様子。受付時にどうぞつぶやいてとtwitterのハッシュタグ指定(#voice787)案内パンフも配られており、スマホやパッド片手に実況中継?する猛者も。
そうこうしているうちに13:00が過ぎ、改めてクルー紹介。操縦席は3名でうちB787開発プロジェクトに参加したキャプテンが各種案内役としての添乗。客室乗務員6名は配置含めて全員が紹介され、一部拍手も起こっていた。するりとプッシュバックが始まり機内安全ビデオ放映、非常口案内と安全のしおり案内の部分が差し替えられただけで通常とほぼ同じだった。
『出発機が2機と到着機が1機あります』『恐れ入ります、到着機をもう1機先に入れます』とキャプテンの実況中継入りで、朝便と同じくAラン南方へ。いよいよ当方発の成田離陸だ…が、特段の感慨もなくすんなり浮上。ちなみに騒音軽減とのことだったが、離着陸時および飛行中も当方的にはさほど感じず。ただ、最初のプッシュバック時にはえらい静かになった一瞬もあり、“気にならない”という言葉のほうがしっくりくるのかもしれない。

離陸して間もなくベルト着用サインが消灯、『左手に印旛沼、右手に利根川がご覧頂けます』とのことで右手を覗くと、旋回の途上にちょうどJRA美浦トレセンのトラックがちらと確認できた-早速大窓効果を実感。羽田付近の航空路混雑により高度を上げながら成田の上を旋回し内房沿いに南東へ。右手には東京のパノラマが広がっていた様子、当方もなんとかレインボーブリッジをパチリ。三浦半島上空付近でまず787の数字をあしらった特製バターサンドとおしぼりの配布。次いでドリンクが廻ってくる頃に『右手に富士山が見えてきました…数多く搭乗している我々でもこれだけ綺麗な富士山を見るのは稀です』との紹介が! ここで旋回飛行し両サイドから見られるよう配慮も…冠雪がなかったのは残念だったが、裾野まで周囲に雲ひとつない確かに見事な富士だった様子。
ドリンクは本日フリー、ビーフスープ派の当方だが、前席の方が選んでいたスカッシュを頼む。今春にANA My Choiceで提供されていた「瀬戸内はるかスカッシュ」…萌えキャラではなく甘夏蜜柑の一種の由、さっぱりとした酸味が癖になりそう。

静岡市上空で南下、遠くに浜名湖を望みつつ御前崎から太平洋へ。高度15000フィート・速度500マイルをキープしつつ新島を掠めると進路を東北東へ変え、そろそろ降下へ。飛行時間こそ短いものの、周囲を見渡すと結構眼を閉じている人がいたり…集合から搭乗まで結構あったので気疲れしたのかな。14:30過ぎにベルト着用サインが点灯。その後『成田空港ローカルルールで、地上への着氷落下防止のため海上でランディングギヤを降ろすこととなっており騒音が多少大きくなります』とのアナウンスが入ると右手には九十九里浜が見えた。
着陸はBラン、これはCRJでも経験済み。ランディング時には結構ビビリ振動があり、荷物棚が左右に揺すられる。その後緩やかになり各種制限が緩和されたへの字誘導路を通過。『駐機場まではまだ3km程ありますが、ちなみにB787は地上移動時の性能も向上しております』とのこと…ちなみにB767より重量が2割ほど増しているにも関わらず燃費はほぼ同等とのことで、効率的な長距離運航に期待が集まっているわけだ。B787
2TBを横目にして最終コーナーを曲がり、出発時とは逆に初号機の奥に駐められた。『お時間がある方はごゆっくり機内撮影を』とのことだったが多くの人が一様に通路上に立ち上がる…改めて天井高を実感。タラップを降り、運んでくれた機体との別れを惜しみつつバスに乗ると、向かいの初号機エンジン付近ではANAスタッフがレクチャーを受けている様子。成田デビューまではまだしばしあるのかもしれないが、さすがに興味津々の様子が印象に残った。


翌10/30は初号機が仙台に飛び「復興支援フライト」を実施。両機とも同日夜には羽田に回送され、いよいよ11/01から羽田~岡山・広島線にデビュー。12月には暫定的に羽田~北京線に投入後、来年01/21からはフランクフルトへの長距離便就航が控えています。まさに世界を股にかける飛翔が期待されているわけですが、1度の周遊フライトではそのポテンシャルは“未知数”かと-来年以降、JALを加え大量投入されるので早晩馴染みの機体になるわけですが、「ちょいと先の景色」から見えたものは、ヒコーキもまだまだ楽しいのりものになりそうだ-といったところでしょうかね。

なお各所のリポートを見るに、香港チャーター便を含め繰り上がり当選組はソコソコいらっしゃった様子…裏を返せばキャンセルがソコソコ出たということ? ま、何はともあれこの御時世でタイミングよく乗ることができたことに対し、ANAはじめ関係各位に感謝申し上げる次第です。

B787

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B787 at HANEDA

投稿者---551planning (2011/11/08(Tue) 15:12)

11/01、いよいよ国内線に就航したB787-Dreamliner。たまたまこの日から北海道に出かけたので、あわよくばということで出発風景を狙ってみました。 発着案内で搭乗口が北側バスラウンジ指定となっていたため、北側駐機を把握。羽田空港には06:30過ぎに到着、何気に2TBに来るのは久し振り、南ピアの787ミュージアムも未見ですが、出発ロビー上の巨大広告にもANAの威信を感じます。
バスラウンジに向かうと出発式典は終了しており報道関係者のバス移動が始まったところでした。成田の式典用衝立はANAマークでしたが羽田のそれは787の文字が入った別バージョン。特別塗装機にも反映されたinspiration of Japanのドット色であるオレンジがポイントですな。「エアライナークラブ」の空色の法被を着た団体さんがワイワイと写真を撮り合っていたのが印象的…寡聞でしたが設立30年近い愛好家団体だそうで。

さて当方のADO旭川行は53番搭乗口から、出発時間も早いのでここで移動。おっ、今日も2機並びか…恨めしいことにベトナム航空のB777がベタっと塞いでくれています。羽田には就航してないですが、ここに駐っているということは-なるほど、ベトナム首相が来日中というわけですか。
その後ADO機に乗り移動の際にちらと見えたのは搭乗客がタラップから乗り込んでいる様子…成田は屋根付きでしたがこちらはオープンタラップ、より迫力ある写真が撮れそうだな…と思ったり。ま、3日前乗ったんだし、これからいくらでも乗れるんだし、と思って先に飛んだのでした。

***
11/03夜、新千歳から帰京の途に。機内上映番組は「いちばん先の景色へ。-ボーイング787世界初就航までの軌跡-」に、インフォメーションでもフランクフルト線就航などB787満載でした。羽田到着は63番、真ん中やね…と思っていたら、ん?隣の64番にはB787が入っているではないですか。なんとかパチリとやってはみましたが、夜の姿もまた一興かと。さんざ宣伝されていたこともあり『あれ、新しいヒコーキだよ』という声も少なからず聞こえ効果は上々の様子でしたね。
ちなみに停まっていたのは初号機でしたが、11/06に岡山空港着陸時に主脚が出ない初トラブルに見舞われ戻り便が機材変更となったものの、その日のうちに羽田に戻り翌日の広島線で復帰していることから大事には至っていないということでしょう。ともあれ、当面は両面で“初物尽くし”となるだけに、安全運航を祈念しつつ生暖かく見守ってゆきたいと思います。

B787

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