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SKY

29年ぶりの“夢幻”…SKY62便東名便深夜飛行

国際線進出にA380購入、更には「980円より」の成田シャトル構想…相変わらず“トバして”いるSKYですが、“平成のムーンライト便”北九州→羽田SKY84便に昨秋実乗してみたように【検証:】的に注目するのは国内線の展開状況。今年2月に中部国際空港に進出、4月には来年の仙台就航を表明するなど成田シャトル含め着々とネットワーク化を進める印象も…ただし、2月に就航した中部路線のうち羽田線と茨城線はわずか4ヶ月で撤退することに。中でも昨夏の発表時に「29年ぶりの復活」とメディアにも取り上げられた羽田中部線は、最終的な搭乗者は2,569人…提供座席数は42,126席ですから搭乗率は僅か6.1%、1便辺り10人乗っているかどうかという結果となっています。
ま、新幹線最終を意識したという深夜便ダイヤからして素人目にも想像に堅くなかったかなとも思ってみるのですが、いっぽうで個人的にはこの“深夜便戦略”自体を否定するつもりはないですし、結果として更に先鋭化する方向性も…ともあれ北九州線搭乗から半年、儚き復活となった深夜東名便を記憶に留めておきたいと思います。


セントレア

■セントレアの夜

当方のセントレア訪問は2009/08以来、通算で6度目となるが、それまではいずれも早朝から日中の訪問で、夜の訪問は初めて。20:00過ぎに名鉄で到着し、まずはターミナルビル4Fスカイタウン・ちょうちん横丁へ直行! まるは食堂でエビフライでもと思っていたのだがラストオーダー終了後。後から調べればレンガ通りに矢場とんがあったのだが、手近にあった和幸でみそかつ定食を頂く。
それにしてもセントレア4Fのレストランはその殆どが21:00閉店、当日SKY62便を除く国内線は20:30発福岡行ANA便が、国際線は22:05発ホノルル行JL/CX便が最終ということである意味妥当な閉店時間なのだろうか、名古屋中心部からの距離感からしてそうとはいえ、羽田TIAT4Fが造りを模したかのようにも感じられる「先端をゆく」ターミナル構成、2005年の開港直後の喧騒振りを知る身としては、ちと寂しい現状かなとも…ちなみにこの日、中央部イベントプラザでは「B級グルメ博」なる催事が行われていたのだがこちらも10:00~18:00だった。

腹ごなしが済んでもまだまだ時間たっぷり…順序は逆ながら、こちらも閉店間際ということでくつろぎ処へと駆け込むことに。こちらも開港直後話題を集めた展望風呂、これまでは旅の途上(途中目的地)ということで試す機会がなかったのだが、今回は狙い通りガラガラ、サウナや4種の風呂でしばしゆったりとさせてもらう。こちらも食事処は終了しており、風呂上がりには自販機のコーヒー牛乳を。
ここでかというモヒカン機と鶴丸機の並びを見ながらスカイデッキで風に吹かれても22:00前、出発まで1時間半以上ある。ひとまずアクセスプラザまで戻ると、名鉄駅への人の流れが出来ていた。SKYを除く国内線は札幌からのANA便が21:45着、国際線は西安から上海経由のMU/JL便が21:10着にて終了となるが、それぞれ20~21時台に13便と8便あり、帰宅するスタッフも加わってそこそこの混雑ぶり。
ならばと1Fの空港連絡バス乗り場に降りると、丁度四日市行三交便と東岡崎駅行名鉄便が停車中。ぞれぞれ10人弱の乗車にて出発していった。残すは22:10発の知多半田行と豊田市行、22:15発の浜松北経由掛川IC行が出て藤が丘行が22:20発でトリとなる。先に掛川IC行遠鉄便が入線し5人が乗車、豊田市行には10人以上、藤が丘行にも3人ほどが列を作っていた。
なお、毎度の訪問時に見に行く高速船乗り場からは津なぎさまち行が22:00、松阪行が22:15に出るが、今回はパス…。

再びターミナルビルへ。国際線ロビーには所在無げにした人がちらほら…この日はデトロイトからマニラへのDL経由便が定刻の20:15から4時間遅れとなっておりこの時点で00:30発予定…我がSKY便が大トリではなかったのはチト残念。
さすがにもうやることがなくなって、出発1時間以上前ながらも搭乗口へ向かうこととする。カウンターに係員はいたが自動チェックイン機を利用したためか羽田空港での対応についての案内はなし。当方が保安検査場に入ると、釣られたように女性1人がついてきたが、5番搭乗口前には人っ子ひとりなし…当方は少し離れたPCデスクでしばし時間つぶし、時折警備員と清掃員が通るくらいは人影はなかった。

セントレア

■深夜飛行再び、そして羽田では…

その後、SKY地上係員が現れた23:00前くらいから搭乗口前に人が集まり始めた。23:00過ぎ、新千歳からのSKY766便が若干遅れての到着、ボーディングブリッジから降りてくる状況から、乗り具合はそこそことみた。セントレア出発15分前の段階で搭乗口前には10人足らず、キャリーバックを手にした女性4人組が賑やかだが、やはりこんなものか。
出発10分前に搭乗開始、女性4人組は随分と後方に陣取った…なるほど、デッドヘッドのようだ。となると-結局当方含め男性4人女性1人にてドアクローズ、搭乗率3%未満だ。座席は黒レザーでコンセントもなし…ま、今回は使用する時間もないのだが。あと座席カバー背面の宣伝文字がなくなっていた。あれがあるとRECAROシートも安っぽくなってしまっていただけに…。プッシュバックが終わるとしばし停止、ちょうど着陸した羽田からのSKY61便を先に通し入れ替わりに5番スポットインしたが、あちらはどのくらい乗っているのだろうか。

テイクオフ後しばし窓の外を見ていたが、昨秋よりガスが多い感じで、なんとなく遠州灘上空かという感じ。ここで安定飛行となりマイクにてアナウンス。と、後ろの男性がCAを呼んだのだが、この御仁乗ってきた時から『え~こんだけ!』と声に出すほどテンションが高い…というのも『名古屋で最終に間に合わなくって、そういやと思って急いでセントレアに来たのよ』と、新幹線に乗り遅れた由-とはいえ御同輩のようで『やっぱり空いてるんだねぇ~』とひとしきり喋った後で缶ビールを2本ぐびぐびと飲んでおられたのだった。

SKY

伊豆半島上空を突っ切って相模湾上を飛行。やはりガスが多く首都圏の煌きも感じられず…節電の影響も少なくないのだろうか。フライト時間30分ちょいで羽田C滑走路にランディング。移動途中に羽田空港到着後の案内がなされ、1TB22番スポット到着は定刻より5分程の早着となった。

搭乗口を出ると、制限エリア内には搭乗者の姿こそないもののあちらこちらで何やら工事中、警備員の誘導に従い動く歩道を進む。途中の到着便案内を見るとこの日は前後に1便ずつ、新千歳からのSKY732便が10分前に、北九州からのSKY84便が15分後に到着予定。84便は定刻より15分の早着となるようだ。

今回は手荷物検査場前に警備員はおらずショートカットで12番出口から直接ロビーへ。まっすぐ外に出るとタクシー乗り場だがTIATへの連絡バスは? 警備員に聞くと通常の8番乗り場からだというから延々歩かされることに…連絡バスレーンもすっかり静かとなっているが、途中に長野の中央タクシーの空港便ワゴン車が待機中。果たしてSKY搭乗客の中に予約者でもいるのだろうか?
8番乗り場では男性4人が待っていたが、10分程前に先着した新千歳からのSKY732便搭乗客だろう。と、羽田京急車が到着。警備員が運転手に「きょうは3便ですか? (0時)45分と1時ちょうどと30分、30分は先につけるんですっけ?」と確認。羽田運転手からは『いや、私はこれで終わりなんでわからないですね』との反応だったが、SKY深夜到着3便にそれぞれ充てがある様子。北九州からのSKY82便対応は1TB閉館と絡むため10番出口前で乗車扱いとするのだろう。

結局中部便利用者が加わることなく00:45に1TBを出発、5分でTIAT着。同乗の4人は散り散りとなっていったが一夜を明かすのだろうか。この日最終となる01:00発のバンコク行JL便の最終案内がなされるTIAT内、やはり早朝便利用者が三々五々仮眠をとっていたが昨秋よりはかなり少なめ。ここにも震災の影響もあるのだろうか。当方もぐるっと一廻りしたが、この日はさすがにタクシーにて帰宅することにーと、1TB01:00発と思しき無料連絡バスがやってきたが、運転席横には先程のハイテンション氏が1人立ち乗りしていた。運転手に話しかけてでもいたのだろう…確かに機内でも「羽田についてもどうしよう…」と言っていたっけ。

SKY随一の短距離便に乗る■

深夜便とともにSKYの路線において積極展開されているのが経由便。2009/04に羽田~旭川線の一部を3ヶ月間季節運航で新千歳経由としたのを端緒に、2010年には神戸~新千歳・旭川線と羽田・神戸~鹿児島/熊本線が誕生。前者はその後羽田~新千歳・旭川線にスイッチされ、後者は直行便に変更されたが代わる形で羽田・神戸~長崎線が誕生。2011年に入って一時中部~茨城~新千歳線も運航されたが、現在は羽田~新千歳・旭川線と羽田・神戸~長崎線の2系統が継続している。
当方にはやはり新千歳~旭川線の誕生、むしろ1年を経て定期便として復活したことに衝撃を受けた。離島便を除く国内線でジェット機が飛ぶ路線としては最短距離ではないだろうか。ダイヤでも所要30分とは飛行時間はそれこそあっという間では?…個人的にも旭川空港が離島を除く道内空港で唯一未訪だったこともあり、2011/01の渡道時に実乗してみた。

旭川

旭川駅前から空港連絡バス旭川電気軌道便で旭川空港へ。市街地から南東に約16km・所要35分とはそこそこな距離感だが、車内にはむしろ液晶テレビそのまま?とも思える巨大モニタで旭山動物園押しの観光案内が流され、ラックには北海道らしい無料観光情報誌も差し込まれるなど工夫されている。雪に覆われた丘陵地帯を確かなハンドル捌きで進み、途中では1便のみ担当する道北便と、都市間バスでもあるラベンダー号ふらのバス便と離合しつつ定刻着。

2000年に新装された現ターミナルビルは3F建てで機能的ながらも比較的余裕もある構成、まだまだ綺麗だ。この日は中国東方航空のチャーター便が飛来しており土産物スペースも賑わっていたが、レストランがありきたりな感じがしたのがちと残念…一廻りして早めに制限区域内へ。既に20人ほどが入っていたが、当方の乗るSKY784(684)便と函館行HAC便のあとは1時間半以上空くので大勢が新千歳…ではなく羽田行利用者かと。
10分前に搭乗開始、搭乗機は定刻13:40に到着済でその後の降雪もありちょうど防氷作業中だった。さて、天候及び運賃割引設定がないことを踏まえ、個人的にも初めてとなる空港での直接発券としたのだが、充てがわれた座席はやや後方。ウイングレットにはブルーダイヤということで2010年導入機材、座席はRECAROシート…ちなみにこの日のカバーには翌月というか翌日就航の中部便の広告が入れられていた。

SKY

結局30人弱が乗り込み定刻発。意外に函館便が乗ったということか。離陸後はしばらく雪雲の中となり眩しさに思わずシェードを降ろしかけたほど。たただ5分ほどで安定飛行となり電子機器使用許可案内がなされたが、シートベルト着用サインは点灯されたまま。雲上は青空が出ており、見下ろすと所々で地上も。湖が見えたが滝里ダム湖か? その後機体を大きく左右に傾けると早くも降下。定刻よりも若干遅れて新千歳着となった。
さてここで当乗客全員がいったん降機となる。搭乗口前では羽田行搭乗客は左手へ進み出発ロビーへ、新千歳到着客は右手へ進み到着ロビーへとの案内。果たして右手へ進む人はいるのか…あら、10人ほどが向かったのだった。

新千歳

考えてみれば旭川~新千歳空港間はJR-Hが快速エアポート~特急スーパーカムイ直通で約2時間・5040円(自由席利用)、現時点で旭川空港発着の道外国内線が羽田以外は中部・関西のみとなれば、新千歳フィーダー路線としてはやり方次第では興味深い存在になるのかなとも…他の航空会社と組むのはあり得ないにしても、旭川・富良野側で地元と組むなりなんなりで、もう少し値ごろ感が出ればどうでしょう。
とはいえ、実績的には2割前後の搭乗率となっていますが羽田ないし神戸直通客を含んでの数値のため、実際にはやはり数えるほどなのかなと。ANAの“新千歳空港ネットワーク”もまだまだといったようですし、やはり国内での航空便乗継というスタイルがまだまだということなのでしょうか。

 

東名便ですが、いかんせん名古屋市街からではセントレアは遠いなと。東日本大震災の発生、またそれに伴う羽田国際線の縮小という影響も“想定の範囲外”だったにせよ、結局は話題づくりでしかなかったのか…。
その意味で、北九州線に加え札幌線でも羽田深夜便を設定し、ともに現時点で10月も継続されることが発表されているところからして、路線によっては成立可能性はあるのだなと改めて感じたり。ただこれもやはり1時間弱早くするなり、こちらも閑古鳥とされるTIAT発空港連絡バス深夜便との連携がなされればちょっとは違う気がするのですが。

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「成田シャトル」登場の影で…

投稿者---551planning (2011/09/01(Thu) 10:30)

SKYは10/30から成田~新千歳、~旭川線を就航させると発表しました。4月発表の「成田シャトル」構想に則ったもので、スカイバーゲン改メWEBバーゲンが980円での設定となっています。普通運賃も新千歳12800円、旭川13800円と、羽田線(新千歳16800円、旭川17800円)よりかなり安いです。旭川線が2往復、新千歳線は1往復ですが、4月リリース時点では11/20就航予定だったのでとりあえず前倒しということかなと。

その影で、羽田~旭川線が消えることに。新千歳経由便だったので、新千歳~旭川線にも終止符となります。ダイヤ的に新千歳線は他路線とのペアとなるものと思われますが、旭川線は成田ベースで単純2往復の様子。午後便でスイッチするのでしょうが成田が40分折り返しと、また遅延常態化のネックになりそうな気もします。だったら成田~旭川・新千歳でいいんじゃないかなとも思ったり…。

そのうち100円とか10円とか1円とか?

投稿者---551planning (2011/09/11(Sun) 12:41)

SKYが来年度の新規就航計画を発表、6年ぶりに関空に再飛来となることに。

まずは仙台からの2路線。04/05付リリースでは2011年度新規路線として仙台~新千歳/神戸/中部の3路線が挙げられていましたが、新千歳と成田で来ました。新千歳は4月リリースでは2012/03予定で2往復だったところ、2010/04予定で3往復に。ちなみに成田シャトル構想では仙台は挙げられていませんでした。4月のリリースは東日本大震災を意識したものとも思われていましたがどうでしょう…仙台~成田にはアイベックスエアラインズが飛んでいますが1往復、棲み分けができるのか(というかするダイヤになるのか)。
関空へは2005/03から1年間羽田線が飛んでおり、丸6年ぶりの再飛来となります。今回は新千歳と那覇へ、それぞれ2012/05就航予定ですが翌6月からの増便もと記されています(新千歳4往復・那覇3往復)。【検証:】でも都度触れていますがSKYは神戸空港を西のベースとしており、今年1月には格納庫建設を発表、ちょうど昨日骨組みが組み上がっているのを目の当たりにしたところです。

気になるのは、成田シャトル構想での「WEBバーゲン980円」を超えて、関空2路線ではWEBバーゲン780円が設定されること。報道によるとキャンペーン価格として3ヶ月間の設定となるようですが、いくら席数が限られているとはいっても…どうみてもこれ、ANA系LCCのPEACHを強く意識しているのでしょうが、そのうち100円とか10円とか1円とかも出てくるのでしょうか?まさしくLCCと言ってしまえばそこまでですが、はてさてどうなることやら。

PEACHは250円から?

投稿者---551planning (2011/12/16(Fri) 11:07)

来年03/01から関西~新千歳(3往復)・福岡(4往復)で就航予定のANA系LCC「PEACH」。昨日報道されたように、就航記念キャンペーン運賃が250円と発表されました。

同日に通常運賃体系も一部発表されていますが、同社では運賃を「ハッピーピーチ」なる名称としており、座席指定料金・受託手荷物料金は別。それらを含んだネット予約運賃が「ハッピーピーチ プラス」として最小差1700円が上乗せされるカタチで設定されています。なおこれらには別途支払手数料210円が加算されるほか、電話or窓口予約と思しき“コンタクトセンター”での購入の場合は別途予約手数料がかかるスタイル…なるほど、LCCですな。

で、就航記念運賃はズバリ「ハッピーピーチ プロモ」、両路線で5000席限定で支払手数料の注記はないものの、コンタクトセンター経由だとプラス1050円となり、あくまでインパクト狙いかと…むしろSKYの750円という値踏みが限界点というか戦略的な価格にも見えてくるのが不思議ですが、週刊ダイヤモンド11/19号で『値下げ競争には負けない』と啖呵を切っていたSKY西久保社長、ガチンコ勝負となる03/25就航の関西~新千歳線でどのような運賃を出してくるかに注目せざるをなくなってきました。


最新情報は【検証:】Wiki-SKY“ムーンライト便”?展開状況にて
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