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  • Photo:エアポートバス小倉線
  • daiba
    西工なきあとこのカテゴリは?
  • daiba
    ノンストップ便は都市高経由
  • daiba
    さらに九州道から東九州道へ
  • daiba
    連絡橋上で最終朽網行と離合
  • daiba
    本日はこのバスの折返しのみ
  • Photo:北九州空港
  • magome
    到着はあと2便
  • magome
    国際線到着出口前が集合場所
  • magome
    コンビに以外は全て閉店
  • magome
    LCCが起死回生となるか?
  • magome
    深夜に搭乗を待つ人々
  • Photo:SKY84便
  • magome
    機内の様子はこんな感じ
  • magome
    羽田到着は2時過ぎ
  • magome
    全員が手荷物受取場を通過
  • magome
    係員が乗客を待ち構える
  • magome
    やってきたのは羽田京急車だった
  • Photo:TIAT館内の状況
  • magome
    コンビニのある1Fは人気の様子
  • magome
    2Fは比較的人が少なめ
  • magome
    2Fの奥にあるリフレッシュルーム
  • magome
    3Fは出発前とあってそわそわ?
  • magome
    展望デッキは基本的に
羽田空港アクセスシリーズ

トップページ企画一覧特別リポート一覧>551planningリポート20

当リポート、波はありつつもコンスタントに御覧頂いておりましてなによりです。SKY深夜便およびTIAT滞泊等について質問サイト系から辿り着かれた方が多いようで…お急ぎの方は(出来る限りの)最新情報まとめページを別途用意しておりますので御確認の程。また、参考になるかどうかわかりませんが当リポートも御笑覧賜れれば幸いです。

【検証:】Wiki-SKY“ムーンライト便”?展開状況

なお、こちらのページは2010/11時点のものですが、2011/05時点のリポートもあります。そちらは既に廃止されてしまった中部線についてのリポートですが、羽田到着時間帯的には現行により近いものですので、併せてチェックをお願いしますっ!


ジオターゲティング
 
SKY

“平成のムーンライト便”SKY84便搭乗記(+払暁のTIAT滞留録)

その昔、「ムーンライト」「オーロラ」と名付けられた国内線深夜便があったそうで-ビジネスニーズを受け、1960/06にJALが羽田-伊丹-福岡間に就航、「ムーンライト」と名付けたのがその始まりで、1963年には羽田-千歳間に「オーロラ」が、その後千歳-羽田-伊丹間に「ポールスター」も登場しています。JALからJDA→TDAと運航会社が変遷したもののYS-11により10年以上に渡り夜空を飛び続けていましたが、その後本格的なジェット機時代を迎えるとともに騒音問題も深刻化する中、夜間全面離着陸禁止の方向性を受け、1974/10のムーンライト運休を以って過去帳入りしたのでした。

その意味で、2005/07のSKY羽田-那覇線就航は季節便設定とはいえ衝撃的でした。羽田22:20→00:50那覇03:20→05:40羽田というダイヤは沖縄県民をターゲットとした設定とのことでしたが、時間を有効に使いたい観光客にとっても魅力的ではと思ったものです。2006/09に通年運航化された際には日中便が基本となったものの、2007年夏季、2010年冬季にも深夜便が復活設定されています。
その間、SKYは西久保体制変更後の高需要路線再編により業績を持ち直したかと思いきや、神戸、旭川、北九州に熊本鹿児島、そして茨城と着地を拡大、運用効率を念頭にする一方で路線編成もパッチワーク化してゆきます-その最中の2010/08に誕生したのが北九州-羽田・那覇線。その北九州発は羽田着00:00(82便:22:20発)、那覇着02:10(583便:00:20発)という深夜便に(日曜運休)。

北九州といえば、SKYが新空港化以降直前に就航への意欲を見せたものの、地元も出資するSFJとのバッティングを嫌ったのか(それともSKY側の言い訳か…)、空港側の受容施設容量の問題で実現しなかった経緯があり、因縁の地ともいえます。そしてその相手であるSFJは就航当時の目玉の一つとして深夜早朝便を手掛け、直後に第1回WBC優勝を果たした王監督と川崎選手が凱旋帰国直後に羽田発最終便を利用、翌日のホークスの春季練習に臨んだ-というエピソードを生んだのでしたが、利用低迷により結局半年で運休のやむなきに至っているのは知られた話、そこに深夜便をブチ込んで来るのですから、SKYの執念をみる思いがしたり。
しかしながら、SFJは北九州空港だけでなく羽田側でも深夜便運航時には渋谷・横浜方面への乗合タクシーサービスを実施していたものの、SKYは深夜着となる羽田側での二次アクセス考慮をまったくしていないかのように思われた点がまず気になったのですが、そんな心配をよそに?、SKYはあっさり飛び越えます。2010/11ダイヤでは北九州-那覇線が消え羽田-北九州線が単純1往復で全日化される一方、北九州発は更に遅くなり北九州00:50→02:15羽田という84便-“完全深夜便”が誕生することとなったのです。

無論この背景には羽田国際化・本格的24時間稼動対応が絡んでいると思われるのですが、SKYサイトでは、

深夜便をご利用のお客様へ 羽田空港到着後は空港館内で朝までお待ちいただくことは出来ません。ご到着後はお早めに滞在先へご出発いただきます様、ご理解とご協力をお願い申し上げます。

という紋切文のまま…これでは2次アクセスはおろかTIATへ移動できるのかどうかすら判らないという状況に。
であるならば…ということでまずは乗ってみようということで、いささか無理筋な行程にて夜の小倉駅に降り立ったのでした-。


■予約後の対応状況

-とその前に話を戻して、搭乗日は11/28(日)、ただしスケジュール感としては前日深夜として組むほうが自然ですが、その意味でも予約段階で注意が必要です。
この点はさすがにSKYでも注意を求めており、空席情報画面から注意事項として掲載されています。しかしながら先述の通り、羽田空港到着後については『公共交通機関は終わっている』『空港ターミナルの閉館時間以降は館内で待てない』旨の記載しかなく、例えば国際線乗継等についてのサポートもありません。
ともあれ予約手続、当方のSKY搭乗経験は1度だけですが、ネット予約の画面遷移はシンプルながら大手とは遜色なくあっさり終了。座席予約は指定可能座席が結構限られており、だいぶ乗っているのかなと思ったり。

その後、搭乗2日前の夜にこんなメールが。

お客様各位

この度はご予約ありがとうございます。
ご予約いただきました084便におきましては、出発時刻が深夜0時50分発となりますためご搭乗日を間違えてご予約をされているケースが発生致しております。
今一度、ご予約内容をご確認いただきますようお願い申し上げます。

(ご予約便が11月28日の084便の場合)
北九州空港にお越しいただきますのは11月27日となり、日付が変わって11月28日の深夜0時50分の出発となります。

また、当便羽田空港到着後は公共交通機関の運行は全て終了しております。
国内線ターミナルは当便到着後すぐに閉館致しますのでご注意下さいませ。
なお、国際線へお乗り継ぎのあるお客様に限り、無料バスをご利用いただけます。

ご搭乗日を間違われたお客様への対応は予約センターにて行っておりますので恐れ入りますが営業時間内にご連絡いただきますようお願い申し上げます。

(以上一部抜粋、改行位置修正)

 

これでTIATまでのアプローチが確保されていることが判りましたが、無料バスに乗車できるのは乗継客だけなのでしょうか…少々気にしながら向かったのではありました。

SKY

■終バスで北九州空港へ

北九州空港へはエアポートバスが5系統運行されていますが、SKY84便に接続するのは乗車日時点で小倉線ノンストップ便と朽網駅シャトルのみ。当方、北九州空港は過去1度訪問でその際朽網駅シャトルバスを利用したので、今回は小倉線を利用しました。
で、よく耳目にこそしていたものの未見であった、始発である砂津バスセンターから乗車することに。22:00前も賑やかな小倉駅前の繁華街からR199に折れて10分弱、今夏の大雨で氾濫した紫川支流の水路を渡ると観覧車が煌いていました。ここがチャチャタウン小倉、2000/11にオープンした西鉄北九州線砂津車庫跡の再開発施設ですが、一部飲食店を除き大半が22:00までの営業ということで、観覧車を楽しんだカップルが数組歩いているほかはひっそりとしていました。今年で10周年ということですが、いかにもショッピングモールブーム初期的な施設構造で、若干陳腐化しているきらいも見受けられたり…。

R199を挟んだチャチャタウンの南側が砂津バスセンターとなります。西鉄バス北九州の本社や車庫があり、1日の仕事を終えたバスがずらりと並んでいますが、まだまだ出入りも多いです。丁度名古屋行どんたく号が西鉄白夜行車で出発、これからは夜行便が続きますが、天神行ひきの号もまだ2本(土曜日、平日3本・日祝1本)あります。
砂津のバス停は、3バースほどの長さに乗場、待合所、売店などが並ぶ、総じて古さは否めないものの、ごくごく機能的なスペースとなっていました。背部は車庫スペースにつながっていますが、白線を引いて駐輪場として活用もされていました。横には常時タクシーが待機、チャチャタウン側は西鉄タクシーの溜り場となっているためか、こちら側は別事業者が使っている様子。

そんなこんなで時間を潰していると、ようやくやってきましたB高車。当方ともう1人、出張帰りかと思しきビジネスカジュアルな男性を乗せて出発です。小倉駅バスセンターでは10人が乗車、概ね男性ですが大荷物を抱えたオバチャンの乗車に手間取りました-この点ではやはりトランクがあるというアピール感がある高速タイプのクルマのほうがいいのかなとも。B高にもトランクスペースはあるとはいえ、国際線やチャーター便の存在を考慮すれば容量的に少ないのではと。

小倉駅南口を出発後線路を潜って北口へ、なお空港発便は北口でも降りられます。新下関行最終こだまのN700系を仰ぎ見つつ、小倉駅北入路から都市高速入り。右に左にと進みながら市街地を抜け1号線を南下、長野出路からそのまま小倉東ICに入り、九州道から東九州道へと進みます。苅田北九州空港ICを降りるとトヨタ工場群を左右に望みながら真っ直ぐの1本道、朽網駅行最終バスと離合しつつ連絡橋を渡れば海上に浮かぶ北九州空港に到着です。

SKY

■日跨ぎ北九州空港

ほぼ定刻通りの23:10に空港着、折り返しのバス便はSF91/ANA3891便(23:25着)に接続する23:40発小倉線のみ。その後、SKY81便が23:50に、SFJ93便が25:20に到着しますがいずれもバスはなく、自家用車以外にはタクシーと乗合タクシーが対応することとなります。1F到着ロビー横には「乗合タクシー待合所」なる大看板も出ており、八幡西区・若松区へは1000円割引が継続中など、引き続き目立った展開を見せています。
到着ロビー前にはSFJ便かSKY便の到着待ちでしょうか十数人がソファに座って待機中。横にはセブンイレブン、国際チャーター便等を考慮してか24時間営業となっているものの、ターミナルビル開館時間は04:30~25:45となっており、深夜帯の滞在は不可能となっています。

入口横の総合案内所には看板嬢?のメーテルがいるはずですが、白い布を被って「おやすみ中」とのプレートが。ESを上がって2Fへ。そのまま3Fに上がると飲食店街と展望デッキ、前回訪問時には工事中だった足湯があるのですが、いずれも21:00前後までの営業で3FへのES自体がストップしていました、残念…ってか、足湯って有料(100円)なんですな。
ESを上がって向かって左手がJAL・SFJのカウンター、いっぽうSKYは右手奥になります。お隣は2009/03に就航した済州航空のカウンター…実はこのスペースは国際線チェックインロビースペースなのですが、開港当初の上海・広州線(中国南方航空)は2008/05から運休となり、季節運航のウラジオストク線(ウラジオストク航空)も2008年度以降は設定がなく、結果遊休スペース化していたわけでして…その意味ではやはり受容施設容量問題はあったのだなと思われる一方で、予測を上回る現状の厳しさが改めて感じられるというものでしょうか。なお蛇足ながら貨物線では2006/10からかのギャラクシーエアラインズが羽田とその後関空とも就航していましたが2008/09で運航終了、丸2年のブランクを経て揚子江快運航空が去る2010/10から上海線を就航させています。

自動チェックイン機でうまくクレジットカードデータを読み込んでくれなかったのでカウンターで対応、バーコードリーダーのついた搭乗券と、「羽田空港行 深夜便をご利用のお客様へ」と題された紙切れを手渡されました。

SKY

文面的にTIAT行バスには国際線乗継客のみ乗車可能とも受け取れたのでそれとなく係員に確認しましたが、どうやら特段チェックはない様子。逆に乗継の場合には結構根掘り葉掘り聞かれますね…尤も現行ダイヤではこの日で6時台、あっても4時台まで便はない(かつ4時台の便はアシアナのソウル仁川・プサン行なので乗継として現実的でない)ため、トラブルでもない限りは大丈夫なのですが。

さて、バスから降りた数人がチェックインを終えると、カウンター周りもひっそりと…というのも、土産物店も21:00前後で全て閉店しており、JAL・SFJ側カウンター含め人の気配がない状態。想定こそしていたものの何か土産物は買いたいということで下のセブンイレブンを物色しますが、土産物店との兼ね合いか大したものがなく…あ、うまかっちゃんは別口で買ってしまいました。
なんとか土産物らしいものを購入してしまうと、後はすることがなく…出発までまだ1時間以上あったものの、SFJ便が到着した頃と前後して制限エリア内へ。前回訪問はあくまでも陸周りからの立ち寄りのためここからは未見ゾーンとなります。
既に数人がソファーに腰を降ろしてテレビを見ていましたが、当方はまず電源探し-ないっ。館内は無線LANにこそ対応しているものの、電源は有料ラウンジ内でしか開放していない様子(しかもラウンジの営業時間は21:00迄)。当方が見落とした可能性があるかもしれませんが、少なくとも数箇所のコンセントにはプラスチックの封印がされていましたね。
ちなみにこの日は国際線の発着がないこともあるのか、国際線用搭乗口である4番口付近も開放されていました。パラパラと制限エリアにやってくる搭乗客は三々五々、ソファーに散らばってゆきますが、SKY便の乗場である3番口から遠い1番口前方面でくつろぐ人もいたり。当方もすることがなくボーっとテレビを見ておりました。

その後、SKYスタッフがやってきて乗降通路の準備をするうちに、東京からのSKY81便が定刻着。60人弱ほどが降り立ったでしょうか。土曜日ということもあるのか、ビジネス然というよりは用務客・観光客スタイルの方が目立ちました。なおこの時点で1番スポットにはSFJ機、2番スポットにはJAL機が駐機されていて、全3スポットが埋まっています。
降機が終わるとスタッフが通路を施錠して再びの静寂-ここで日付が変わりました。その後は大きな動きがないままにテレビの音だけが響く中、00:30前に再びSKYスタッフが登場。準備の後に00:40に搭乗開始となりました。

SKY

■幻想的な深夜飛行で丑三つ時の羽田空港へ

当方の座席は前から7列目。窓から外を見ると、ウイングレットにチェリーが描かれていました-どうも最新機材の様子。座席はクリーム地のレザーシートでドイツ・RECARO社製…ちなみに来春登場するJR-E東北新幹線「はやぶさ」用E5系「グランクラス」用シート製造メーカーにも名を連ねていますね。座り心地は悪くなかったですが…やっぱり座席カバーが安っぽくしてしまっているような。コスト見合いになるとはいえ、もう少しデザインセンスがあっても-という気が。あとそうそう、コンセントが付いていたのは特記しておかねば。
正確にカウントしていたわけではないものの、結局乗客は50人に満たない程度、後方まで散らばっておりシングル旅客が大半の様子。程なくして動き出しましたが、北端に向かったため移動距離が長かった…離陸前に消灯し、いよいよ深夜飛行のスタートです。

最初は雲間の飛行となり、しばし目を閉じてウトウトと…離陸後10分程で安定飛行となり室内灯が再点灯、ドリンク販売などが行われ、20分ほどで再消灯-ふと外を見ると、若干ガスが掛かっていたもののちょうど伊勢湾上空、名古屋の灯が煌いていました。
その後は遠州灘沿いに進み浜名湖や清水港などを確認しつつ、駿河湾を遠望します。伊豆半島上空に掛かると、遠く前方により強い煌きが! 改めて首都圏のパワーを実感するとともに、その上空に掛かるより強いガスに大気の澱みをも思い知らされることに。
相模湾に躍り出ると室内灯が再点灯、着陸の最終案内が入って機内点検の後再消灯。外を見やると三浦半島を掠める位置-と、機首がぐっと左にふれ、浦賀水道を北上する感じに。もしやD滑走路に?なんて思ったものの、その後機首は右に振れ、できるだけ海上を飛ぼうというルートの様子。横須賀から横浜、川崎沖を横目にすると、再びぐっと機首を左に振り、C滑走路へと高度を下げてゆきます。D滑走路を見下ろしつつスムーズなランディングとなりました。

多くの旅客機が羽を休め、滑走路の清掃作業等も横目にしつつ、1TB22番スポットに到着、02:20少し前にドアが開きました。当方は2番目の降機、SKY係員が出迎える中、制限エリア内を到着ロビーへと向かいます。当然ながら我々の他に人影はないものの、館内はすべて灯りが点されている様子。最初に降りた方は動く歩道をずんずんと進んでゆきますが係員や警備員の姿はなし-もしもふらっと1TB内の別のところに行っても、出口で人数カウントすればということなのでしょう。
1Fに降りた先、手荷物受取場と直接到着ロビーへの出口の分岐点に警備員がいて、直接出口方面へのスロープを使わないように声掛け-前掲の紙切れ記載内容通り、出口は1箇所のみということで全員が手荷物受取場を通ることとなります。

SKY女性スタッフに見送られ8番出口を出ると、こんどは男性スタッフと警備員が待ち受けていました。『国際線行バスご利用の方はこちらで』とのことで、脇のベンチスペースでしばし待機に-ちなみに中央寄り、B1へ向かう階段方面はシャッターがぴっちりと下りており、北寄りのプロント方面も仕切りで進めない状態-ただ床面の清掃作業が行われていたので、その仕切りだったのかもしれませんが。
その後パラパラと乗客が降りてきましたが、意外と直接出口からタクシー乗場や駐車場方面へと向かう人が多かったような-と、オジさんが警備員に「トイレに行きたい」と声をかけると、いったん外に出て南側に誘導していましたね。トイレは2Fで済ませておくのがベターかも。

当方が出口を出て10分程、乗客の動きもなくなった頃に「バスが到着しました、どうぞ」との声かがかかり外へ。さてどんなクルマが来るのかと内心楽しみにしていたのですが…なんのことはない、循環バス羽田京急車でした。16人が乗車して出発、5分足らずでTIAT着-時刻は02:40になろうという頃。同乗者は足早に館内へ向かい、バスも回送表示となり直ぐに走り去ってゆきました。

TIAT

■眠らない…眠れない?TIATで夜明けまで

先にも触れましたが、この日のTIAT発着スケジュールは、出発便が00:05発ロサンゼルス行ANA便の後は06:25発のソウル仁川行KE便とシンガポール行SQ便、到着便が北京からのJAL便が前日21:00着の後はロサンゼルスからのANA便とシンガポールからのSQ便が定刻05:15着となっており、全く動きのない時間帯-そんなTIAT館内を見廻ったところ、意外にも数百人単位で人がいました。

まず1Fエントランスプラザ、24時間営業のAirローソンがあるため常に人の動きがある感じ、ずらりと並んだベンチには4人掛けの1脚に1人が寝そべっているか2人がシェアして腰掛けほぼ埋まっている状態でした。いっぽう2Fの到着ロビー横のベンチは人こそいるものの余裕、終夜営業のCAFE&DINNER Pistaには人影なし。ちなみに深夜メニューは和風きのこスパゲティとビスタカレーが750円にカツサンドが600円…ちょいとお高いかなとも。
3F出発ロビーのベンチは端のほうこそ余裕がある感じでしたが中央手前側のベンチや電話コーナーは軒並み埋まっていました。4FではCAFE CARDINALとDINING 24 羽田食堂が終夜営業、CAFE CARDINALは出発ロビーを見下ろせるオープンスペースということでテーブルが大方埋まる感じの人気振り、羽田食堂も人影こそありましたが…こちらの深夜メニューは三元豚のカツ丼1000円にビーフカレーが950円、きつねそば・うどん700円、東京ラーメン(醤油)680円-といった構成。ちなみにおにぎり各種160円や豚汁630円といったアラカルトもある様子。いっぽうCAFE CARDINALの食事モノはホットドックやナンカレーなど軽食セットくらいながらドリンク含め終日メニューということで、メニューを見比べる限りでも選択肢が広い印象を受けましたね。

TIATTIATTIAT

5Fはショップこそ全てしまっているものの、展望デッキが24時間オープンとなっているため、デッキ前ホールのベンチにも寝転ぶ人々が。展望デッキはさすがに寒いものの、それでも誰かしらがいるという感じ。4Fの江戸小路含め基本的に通路はオープンとなっていることから、時を忘れたカップルがそぞろ歩く姿も…なお随時警察官や警備員が巡回しているほか清掃員もちらほらと、案内所にもスタッフが常駐しており人の目は行き届いている感じです。

さて当方はというと、館内を一巡してからまたもや電源探し…3Fでは公衆電話の横に有料PCとPCデスクがあるものの、PCデスクは丁度寝そべるのにベストということで先客あり。2Fには公衆電話こそあったもののPCデスクはなかったような、というのも国内線乗継カウンター横に有料のリフレッシュルームがあり、こちらで電源の確保ができる様子-ちなみに1時間1000円、当方はシャワー利用が気になったのですが800円とのことで、旅行中ならというところ。
1Fに降りるとようやく空いたPCデスクを発見!トイレ出入口横と居心地はあまりという気はしたのですが、まだ綺麗なことと人の動きも少ないことで、意外にもしばし集中してポチポチと駄文を繰っていたのでした。
-気付けば04:30過ぎ、ここで改めて館内を一廻り。一番動きがあったのが3F出発ロビーで、KEとSQのチェックインが始まっており出国手続入口含め行列ができていました。2F到着ロビーではバスチケットカウンターなどに係員がやってきて準備中ですが、この時点でもモノレール・京急の両改札口はシャッターが下りており、まだまだ全館的な流動は多くありません。

TIATTIATTIAT

さて、1Fの到着車寄せには10人ほどの人-旅行客(&滞留者?)と関係者半々といったところでしょうか、待っていたのは無料連絡バスの始発便。運行時間は05:00~24:00となりますが、これがTIATから外部に脱出する最初の公共交通機関となります。
急ぎ、駐車場方面からパラパラと人がやってくる2F連絡通路を経由してこんどは連絡バスのりばへ。早朝便の始発は05:00のたまプラーザ行、次いで:05の新越谷行、:10の北千住・本厚木・千葉方面・五井行、:15のYCAT・町田行と見事に京急車が続いてゆきます。そのためか東空交管理の乗場には時刻案内は出ていませんでした。京急管理の乗場は案内が出ているほか係員も待機していましたが、自券機は両社とも未稼働状態でしたね。
で、さすがに乗客はいないだろうな…と思っていたら、千葉方面行と意外にも五井行に1人ずつ乗車があったのでした。

当方もここで打ち止めということで京急駅へ。鉄道の始発は東モノが05:17発区間快速と早いものの、この日の着地と次回の羽田取材を考えると羽得2枚きっぷのほうがおトクということで。京急始発は05:25(平日05:26)のエア急品川行、国内線ターミナルからの乗車はさすがに数人といったところ、国際線ターミナルからは20人ほどが乗車た-京急蒲田でそこそこ乗ったものの、十分座席に余裕がある感じで品川着…と、山手線外回りとの接続が思わしくなく(05:46着→06:01発、しかもその次は06:18発!)、更に若干遅れでの到着にプチラッシュ状態に。最後の最後で一気に疲労感が重くのしかかってきたのには…。

TIATTIATTIAT


まずTIAT深夜帯ですが、結構人がいるもんだなと-早朝出発便利用者のうち公共交通機関利用者が先乗りで泊り込んでいる、というのが過半と思われる一方、秋の夜長を最新スポットでゆっくりのんびり楽しもう…というノリの利用者層も少なからずいるような。また、当方のような深夜着便で早朝から動きたい、あるいは帰りそびれたという利用者もまた存在しているかと-それらの利用者にとって、TIATの施設・サービス的現状は必要十分ではあるものの、やはり物足りなさはどうしても-と感じられたのですが。

当方渡航経験がないものでアレですが、まず過半と思われる早朝出発便利用者については、チェックイン時間の前倒しにより早めの制限区域内への誘導がベストかと。そちらにも24時間営業のフードコートがあるわけですし、ラウンジ利用もできるというわけで。
渡航客以外の対応も、カフェ内での電源確保に難がありそうなど、深夜対の居場所確保へのプラスアルファの配慮がほしいかなと。リフレッシュルーム利用にしても1時間単位ですし、いっそネットカフェでもあったらな。なんて思ったり-その意味では、何も空港施設内である必要はないわけで、穴守エリアあたりと無料連絡バスで適宜に結んでやれば意外と食いつくのでは、とも思うのですが。このあたり、京急系であるBIGFUN平和島内の平和島クアハウスが24時間化にあわせ送迎バス対応、なんて話があり、是非やってもらいたいところですが、どうなんでしょうねぇ。

さて、話を本題に戻してSKY“ムーンライト便”ですが、SKY84便については10/27付リリースで、2011/01/05までで一旦終了、『よりご利用いただきやすい時間帯』として78便(北九州22:40→00:05羽田)に建て替えられることが発表され、やっぱりな…と思っていたのですが、そこはやっぱりSKYですから侮れません。11/25付リリースで発表された2011/02ダイヤでは一部期間ながら84便も再設定されることに。当分、78便との2本建てにより収益性を探るものと思われます。
SKY で、そのリリースの目玉は既に予告されていた“羽田-中部線”の就航! 東名間の定期国内航空便はANAが撤退した1982/05以来実に29年振りとなるそうで-新幹線最終を意識したという気になるダイヤは羽田22:55→23:55中部(61便)・中部23:40→00:40羽田(62便)に。羽田はもとよりセントレアも鉄道は現行ダイヤ上1時間前に終わっているところ、乗合タクシーや空港内ホテルが充実しているとはいえ、名古屋中心部からの距離感等を含め、今後どのような動きが出るのか注目されます。

一見無謀とも思われるダイヤ設定ですが、TIATという存在を前提とした場合、狙いとしては個人的にはアリだと思います。最低限、連絡バスを確保した点も評価できますし、もう少し事前情報提供を期待したいところですが、少なくとも前日や当日にしっかり案内されるので必要十分とも思われます。
しかしながら、SKYの路線展開最大の問題点は、前にも指摘した通り“巧遅拙速”では済まされない-というところ。どこに損益分岐点があるのかを探る努力や、スピーディな経営的判断はビジネスライクでこそ評価されても、やはり公共交通機関という位置付けからすると、その狙いがニッチなところであったとしても、あまり喜ばしいこととは思えないのです。
なにはともあれ、まずは北九州線の搭乗実績を横睨みしつつ、“ムーンライト便”の着実な成長を期待したいと考えています。

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羽田~北九州線、9月いっぱいで運休へ

投稿者---551planning (2012/07/31(Tue) 20:54)

毎度一応チェックしているSKYの運航ダイヤリリース、10月分が発表されたのですが…あの路線がないっ!

末尾にありました…『「羽田-北九州線」、「神戸-熊本線」は、2012年10月1日より休止いたします』と。07/20~08/30までは北九州~那覇線が季節運航されていますが、羽田線休止でSKYとしては一旦撤退となるでしょうか…地元の反応も気になります。

なお、羽田到着深夜便の片割れである新千歳線はしっかり残っています。JJPの「成田門限問題」を横目に、新千歳発東京最終便たる地位を確保しているといってもいいでしょうかねぇ…できれば2次交通をどうにかこうにかしてもらいたいものですが。


最新情報は【検証:】Wiki-SKY“ムーンライト便”?展開状況にて
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