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羽田空港アクセスシリーズ

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羽田空港D滑走路

最初で最後…羽田空港D滑走路実走記(+TIAT外観チェック)

2010/10/21の供用開始が目前に迫った羽田空港…いや「東京国際空港」D滑走路。埋め立て&世界初の桟橋構造のハイブリッドという難工事とされていましたが、2007/03の本体工事着工から順調に推移し、わずか3年半での完成はまさしく日本の土木技術水準の高さを物語るもの…のいっぽうで砂利不正問題が露見するあたりもまた然り、というべきでしょうか。
ややこしいハナシはさておき、09/11と/12の2日間、羽田空港では「空の日フェスティバル2010」および「羽田グローバルEXPO」が開催され、多くの企画に終日賑わったとのことですが、ここで最初で最後となろう『D滑走路一般公開企画』が3本建てで行われました。

企画名称主催者実施日申込方法募集人数
1)航空100年記念羽田空港D滑走路ウォーキング空の日実行委09/12のみ往復ハガキ事前抽選制700人
2)D滑走路歩き初め家族バスツアー羽田空港「空の日」実行委2日間往復ハガキ事前抽選制600人
3)D滑走路見学バスツアー大田区2日間当日受付2000人

3)はバス移動のみですが、1)と2)は実際に滑走路上に立つことができるというもの。思いがけず当選した熊本総合車両基地一般見学会の余勢を駆って1)に申し込んでみたものの…09/03に届いた返信ハガキには無情の「残念ながら落選いたしました」の文字。
ということで3)狙いに切り替え、09/11の朝イチで会場へ-ここではD滑走路実走記を中心に、国際線ターミナル(TIAT)についても少しばかり御報告まで。

整理券1000枚/日を賭けた争奪戦?

羽田グローバルEXPO会場へは国内線ターミナルビル、蒲田駅・大森駅および天空橋駅から無料シャトルバスが運行されるとのことで、蒲田駅東口の先、路線バスの降車場となっている区民ホール入口前に08:40頃到着。のりばには既に100人以上の行列、ただし想定よりも短いな…と思っていたら、既に待機していた京急高速車での移動となる様子。スタッフから『09:00始発は50席満員、次は09:20発』との案内があり、即座に天空橋アプローチにスイッチすることに。やはりそう甘くはないですな。

TIAT

タッチの差で萩中経由空港行路線バスをも逃し、京急蒲田から電車移動。旧羽田駅時代に1度降りたかの天空橋駅前に出てみると、まず路線バスのりばには外国人の方含め10人ほどが。あんまり経費節減になりそうでもないと思うのですが、業務関連なのかどうなのか。
そして臨時設定されたシャトルバス乗り場には20人ほど。天空橋からのシャトルバスは蒲田・大森発着便が経由するとのことだったので、控えていたスタッフに蒲田始発は満席と言っていたが乗れるのと尋ねるも要領を得ず…『歩いていけるよね』「行けなくはないですが遠いですよ」との返答を背に徒歩移動を敢行! クルマでは何度も通っている道、まだまだ暑かったものの20分ほどで現地に到着しました。

丁度国内線ターミナルからのシャトルバス初便がタッチの差で先着、100人ほどがわっと並んだ後ろに加わってじっと我慢の子。その後大森・蒲田からのシャトルバスも到着し、行列はたちまちに伸びました。台風9号の通過後、それまでの空気感と変わったなと思われるとはいえ長く続いた今年の酷暑の気配もまだ残っており、朝の陽射しもジリジリと…行列の年齢層は比較的高めで、スタッフが急ぎ大田区特製のミニうちわを配布するとたちまちに在庫がなくなる人気振り、後から並んだ人にはいきわたらずに不満の声も…。
その後スタッフから何度か案内があり、10:00から整理券を配布、空港制限区域内に入るため住所氏名の記載をした後いったん解散。ツアーは12:00から開始、整理券に従って指定された時間のみ乗車可能で1回40名で所要50分程度-とのことでしたが、更に伸びる列に急ぎ結局所定10:00を15分前倒しして整理券配布開始、住所氏名記載に時間がかかり、当方が受け取ったのは10:00過ぎ、出発指定時刻12:30発となりました。振り返ると…大行列! 結局10:00過ぎには所定の1000人に達した様子、皆様お疲れ様です。

イベントそぞろ歩き

さて、まずは羽田グローバルEXPO会場内をさらっと見て歩きます。国際線ターミナルビル西側の屋外駐車場が会場となっており、先程行列していたスペース横には「東京タクシーセンター」と掲げられた建物。タクシープールと運転手休憩所のようですね。TIAT
きれいに植栽されている中ベニヤ板で仮説通路が確保され、まずは奥へと進みます。大田区が公募していた“羽田空港国際化記念Tシャツコンテスト”の採用作品が展示されたゲートをくぐると、まずは地元関連の特産品等のブースがあるも、当方的にはスルー。奥のステージではオープン直後とあってまだ準備中、就航地先の“ワールド屋台グルメマーケット”もぽつぽつという人出。
最も混雑していたのは就航地先や航空会社が出展する観光関連ブース“グローバルテラス”。まず注目したのはエアアジアが一角を占めていたこと。あれ就航発表したっけと思いきや、羽田経済新聞記事で『新路線に関する詳細は未定としながらも就航への意欲をアピールした』とあり納得。その後09/21にクアラルンプール線就航が正式発表されましたが…記念特価とはいえ5000円ですか。大島旅割よりも、スカイバーゲンよりも安いとは…。

スターアライアンスのブロックでは航空会社スタンプラリーを開催、オペレーションが悪く初っ端からかなりのカオスぶりでしたたが、当方は抽選で黒玉を当て飛行機マグネットを獲得!…って地味ィな会社のばかり。思わずANAはないの?と聞いてしまったところ『マイナー揃いでしょ』と巧く切り返されてしまいました…だったら赤玉の携帯クリーナーのほうが良かったかも。
ところでA380を押すエアバスは航空会社関連ブース内に出ていたのに、ボーイングは会場入口近くに単独出展?と意欲的。TIATB787の模型をドンと置き「この愛称は?」なるクイズをやっていましたが…対象は小学生以下。“○○ー○ライナー”ってヒントはドウなんでしょ。ただしパンフ等は全くなかったのは残念でした。

ツアーまでまだまだ時間があり、腹は減っておらず基本屋外なので日差しを避けるべくシャトルバスでいったん国内線ターミナルへ。1TB6階で航空百年&羽田再拡張展示を見るも興味を惹くものは特段ありませんでした。JAL・SFJの展示即売会場は時間前ながらかなりの行列ができており回避。2TBに移動してANA・ADOの展示即売を冷やかしましたが、ADOはベアドゥ関連のセット販売、ANAは国際線で使用済?の食器類ばかりで目ぼしいものなく退散したのでした。

TIAT外観チェック

1TBのエクセルシオールカフェ(結構穴場?)でひといき入れた後、シャトルバスで再びTIATへ。非常に残念ながら今回ターミナル内部の一般公開はされませんでしたが、到着車寄せ部が滑走路ツアーの乗場に充てられており、結構奥のほうまで入ることができました。1Fにはエアローソンが入るのか…「国際線ターミナル交番」を撮る人も多かったですね。
ちなみに車寄せの構成はセントレアに似ていますが合計4レーンとたっぷり。ターミナル直結で一般車および空港連絡バス等の到着が、京急空港駅ビル下部の一般車降車スペースとタクシー乗場を挟み、3つ目が空港連絡バス出発レーン。ちょうど蒲田・大森行シャトルバスのりばとなっており端部を見ることができましたが、停車スペースは11あり喫煙ルームも備えられる様子。そしてその外に団体バス乗降場となります。TIAT一般車とバスのレーンは完全に区分されており、国内線ターミナルのような一般車違法駐停車には悩まされずに済みそう…ただし、ターミナル間無料連絡バスはターミナル直結レーン発着となっており、国内線ターミナルを経由しない深夜バスに乗る際には2F連絡通路を通る必要があるとのことで注意したいところです。

もう少し時間があったので、空港連絡道路沿いからエプロンを覗いてみます。先程シャトルバスで移動の際にJALのジャンボ機がちらと見えたのですが…アクセストンネル内には歩道はなく、空港連絡道路入口付近にも「この先歩行者・自転車通行止め!」との看板が出ているのですが、一応エプロン沿いには歩道があり、道路改修中の警備員にも咎められなかったのでずんずんと進みます…が、さすがに防護柵が煩くて上手くは撮れず。下の隙間から何とかパチリとやった次第です。

そんなこんなで時間を潰し、12:00過ぎに見学バスツアーのりばへ。15分前集合ということもあるのか既に12:15発の東空交車両が据えられていましたが、セレガSHDですか! 既に12:30と12:45発便の列も伸びており、あえて時間をとって中程に並びます。
定刻にセレガSHDが出発! そして当方が乗る便は…あらら先代エアロと面白みなしでした。

いよいよD滑走路実走!

TIAT なにはともあれ、バスに乗り込みます…狙い通り先頭通路側を確保。窓側確保は到着時点で無理だったので、通路側でも先頭を狙ったのですがうまくいきました…が、細かいハナシ、フロントガラスに傷が入っていたりと、やっぱりセレガSHDのほうがよかったなと。
ちなみに運転席後部はスタッフ席となっていたところ、出発前にハンディカメラ片手の女性が着席。TOKYO MXの記者さんのようです。次便にもTBSのクルーが乗る様子、すわ車内インタビューとかは困るな…なんて思っていましたが、結果的には杞憂でした。

定刻となりいよいよ出発。まずは環八から新整備場エリアに進み、C滑走路横の駐機場を左手に南進。トンネルを潜ると空港島最南端部に到達。当方は行かなかったものの08/30で閉館となった「D滑走路展望台」はこのあたり…新整備場駅から徒歩30分とのことですが、まぁエラいところですな。
さて、厳重なゲートを越えれば制限エリア内。まず正面にANAの整備ハンガーが。さらに進むとC滑走路の最南端、消防施設の先にはD滑走路に通じるブリッジを右手に直進して先を右折、荒涼とした風景が広がりますが…ここで運転手氏から思いがけない一言が。

えー、道を間違えてしまったようです…「行けば分かる」と云われたんですが。

一瞬の緊張の後、一気に場が和みました。この後、運転手氏のマイクが冴えてゆきます。ここにやってきたのはほぼ初めて、ウチ(東空交)ではランプバスもやっているが私はやってないもので…担当運転手に聞いたところだと制限エリア内は航空機優先絶対で、もし手違いがあったときには始末書ものなんですが…と。

Uターンしもと来た道をしばし。消防施設横にあったもうひとつのゲートでは運転手氏が『間違えちゃいました』と平謝り…特段お咎めはなく通過、ブリッジにつながる誘導路下を潜ると、いよいよブリッジ東側の連絡橋を進みます。『右下をご覧ください』と桟橋構造の説明。なるほどよく見えます。
連絡橋を渡り終え、15分前出発のセレガSHDと離合し、まずは滑走路横を北東へ。アスファルトがギラリと光ります。5分ほどしてからくるりと廻れば、『「皆様、シートベルトをお締めください」…といってもこのバスは30km/hほどでしか走りませんが』と。
バッテン印は供用前滑走路の証。左手には東京湾アクアライン川崎人工島「風の塔」が望めますが、意外と遠い感じも。右手にはパトロールカーに先導された東空交車ユーロツアーが。あちらは歩き初め家族バスツアーのようです。中央部には大型仮設テントと仮設トイレも設置されていましたが、あまりに広大なスペースの中ではバスから見ても小さなエリアに見えました。
というわけで10分少々のD滑走路ランはこれにて終了、もと来た道を辿って戻ったのでした。ちなみに連絡橋手前で離合した次便は西工でしたね。アクセストンネルを潜って国際線エプロンを見ると、先程見たJALのジャンボ機と小学生との綱引きイベントが行われるところでした-改めて考えてみれば、今年度での退役が決定しているJALジャンボが定期便としてTIATに発着することはおそらくないだろうとも思われる分、貴重なショットだったのかもしれませんね…。

EXPO会場はかなりの賑わいとなっていましたが、その後所用があったため見学はこれにて打ち止め。蒲田までシャトルバスで戻ろうと思いきや-大行列! スタッフによると30分間隔で(高速車使用のため)着席定員制とのこと、その時点で50人近くが並んでいたことから断念。だったら国内線ターミナルを経由して、更にはモノレール&山手線内割引きっぷを使おうと2TB行に乗ろうとすると、先程乗車の際にはすんなり乗れたものの、こんどはかなりの行列な上に2TB行だけなかなか来ず…その間1TB行は高速車を含め2本が出て行ったので、運用的にかなり混乱していた様子。結局15分ほどしてからやってきたクルマに満載されてなんとか“脱出”したのでした。


滑走路を走るという体験、しかも“日本一の空港”でとなると、まさしく最初で最後の体験だと思いますが、当日受付制という広い門戸で今回の企画を催行して頂いた大田区には感謝ですね。羽田空港の南端にも達したわけですが、ジェット燃料貯蔵基地やクリーンセンターなど、車窓だけながらも社会化科見学的なノリもあり、楽しませてもらいました-“サプライズ”とともにエンジンがかかった運転手氏のマイクパフォーマンスにも拍手!
なお、この日のイベントシャトルバスのうち、国内線ターミナルとの便では1TB・2TBを分けての運用が行われており、午前の段階では雁行でシャトル運行されていましたが、最後にも触れたように、その後利用者集中でかなり混乱したとも。シャトルバスは京浜急行バスが一手に受けており、横浜や横須賀からも応援が来るなどそれなりの体制を確保していたようですが、なかなか難しいところでしょう。

TIAT TIAT

で、国内線ターミナルからはそれぞれ空港連絡道路を経てスムーズにTIATに入れるいっぽう、TIATからは環八を進み羽田空港トンネルから1TB・2TBの出発ロビー前へ。この際2TBの場合には横浜方面からの空港連絡バス経路同様、2TBのP3棟をぐるりと廻って辿り着くカタチに。09/17に京急・東空交がTIAT発着化後の空港連絡バス概要を発表、所要10分を見ているようですが、おそらく双方向とも空港連絡通路経由になるものと。ただしそうなると信号を介することにもなり、ラッシュ時間帯には発着への影響も懸念されます…ま、このあたりは総力取材をと思っておりますので、御期待下さい!

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