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  • photo:チャレンジャー号
  • チャレンジャー号
    川面の水鳥たちも怪訝な感じ?
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    えもいわれぬ独特な存在感
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    広告媒体としてはかなり有効かも
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    天満橋をバックに
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    陸に上がると車高を実感
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チャレンジャー号

本格運航開始!水陸両用バスを見る at OSAKA

大阪発の日本初水陸両用バス「チャレンジャー号」の存在とそのユーモラスな姿は、当方も折に触れ各種報道などで知ってはいましたが、実物にお目にかかったことはありませんでした…で、つい先日、大阪市内で本格的定期観光運行が開始されることとなったニュースに触れ、なるほどなぁと思っていたところ、ひょんなカタチで大阪日帰り旅が決定、これ幸いと実見に赴くことに。
「チャレンジャー号」の経緯は下記リンクにて別途御確認頂くとして、水陸両用バスは海外では展開が進んでおり、ボストンでは2003年時点でバスツアー客の4割が水陸両用バスを利用、2005年のハリケーン・カトリーナ災害では救援活動実績もあるのだとか…大阪の先行実績を踏まえ、国交省レベルでも活用を意識している様子はここ1年ほどでかなり見えており、今年10月施行の地域公共交通活性化法でも「新地域旅客運送事業の円滑化」として挙げられています。


正直言うと、運行開始の報道をちらと見た程度のみの知識でほぼ当日に見に行こうと思ったがため、事前情報をほとんど持たない状況。辛うじて天満橋辺りを通過することを抑えていたことから、天満橋付近で待ち受けることとしました。OMMビルから東方に進み、京阪高架を潜って歩道専用の川崎橋で待機。しばらくすると上流から現れましたよ!

外観はやはりユーモラス。ぱっと見やはり広告の印象が強く、ふと「人も荷物も1台で!」のファミリーサルーンってどうなったんだろなんて思ったり…客席には窓がないため、冬季運行はさすがに厳しそうですが、乗客の皆さんはにこやか、気さくに手を振ったりしています。何分漏れ聞こえてくるガイド氏のアナウンスがさすが笑都ゆえといいましょうか、なかなか面白そうな喋繰りになっている様子…チャレンジャー号 ちなみに窓がない理由は、船舶容積が5t以上となるとトイレ等が必要となるため、ぎりぎりで回避するため省略している(窓をつけると密閉空間となることから容積計算が格段に増えてしまう)のだとか。

天満橋の先へ向かうチャレンジャー号を見送り、今度は上陸シーンを見るため、造幣局を横手にしつつ大川左岸の毛馬桜之宮公園を北上します…場所がウロだったのですが、桜宮橋を潜ってしばし、対岸にOAPのビル群を望む場所になるほどその場所が。運行スタッフが控えるほか、学生たちが筋トレ中…そう、その場所は大学漕艇部の拠点となっており、水中へのスロープがあったのでした。

桜宮橋方面を見ると、のっぺりとした大阪水上バスアクアライナーがOAPの船着場にやってきた後を追いかけるように長方形のチャレンジャー号が登場。あっさり右折してというわけには行かないのか、スロープ前でくるっと左旋回していよいよ離水となります。いよいよ『上陸しますんでね、掛け声をお願いします!』との音頭で乗客がワッショイ!ワッショイ!と声を揃える中、意外とスムーズにスロープを登って離水。また特徴的な足回りが顕わとなる中、水を滴らせながらしばし走行の後停車しました。

水陸両用バス水陸両用バス水陸両用バス
水陸両用バス水陸両用バス水陸両用バス

さてトイレ休憩を兼ねて10分停車となる由、階段がかけられ乗客が降りてきました。ガイド氏曰くのところ、やはり営業運行についてはモードチェンジ時には相当時間とるようにとのお達しがあるようです。上陸シーンを見かけてにわかに増えたギャラリーともども、その車体を見上げます。運転席左前部には「水陸バス」との貸切案内表示紙が掲出され、車体左側面前方には「貸切」の文字がバスであることをアピールしてますね。

スタッフに車内を見せてもらえないかと一声かけたところ快く快諾頂いたことから階段を上っていざ車内へ。チャレンジャー号 マイクロバス用と思しき椅子が並んでおり、運転席はまさにトラックのそれ。客室前方の案内板には「操舵室(運転室?)」と書かれていますが、そこの記述によると、航行時は“クラフトマスター”席右横のスティックコントローラーで船尾のアウトドライブ(スクリュー)を操作するのだとか。やはり入離水時がクラフトマスターの腕の見せ所のようで…ちなみに道路では大型2種免許、水上では小型二級船舶免許が必要で、営業運行時にはモードチェンジ前後の休憩時に交代している由。

最後に道路走行シーン実見でお見送り。桜ノ宮公園から川岸の道路への坂を力強く上って右折、ラブホ街を駆け抜けて向うは御堂筋となります。さすがに道路に出るとでかいというか高さを感じますね。


日の丸自動車プロデュースの「スカイバス東京」がデビューしたのが2004年秋、好調な利用からその後日本各地でも貸出限定運行が行われるようになっています。それに先立って登場した水陸両用バス、事業用ナンバー取得までに丸5年を要したのもその特異なシステムによるためですが、都会だけでなくダム湖での運行など、水陸両用ゆえの幅の広さから、今後の展開が注目されます…ちなみにスカイバス東京が45分1200円、チャレンジャー号が100分3300円、おまけに試験的営業運行のJR-H・DMVが70分1500円。内容的にはかなりお安いと思いますがどうでしょう。 あとは1台価格なんでしょうが、なかなかに難しいところ…ジャパンダック社が産官学民共同の水陸両用車国産化プロジェクトを計画中とのことですので、バスへの展開にも注目といったところでしょうか。

ともあれ、先ずは順調な滑り出しを見せた本格運航開始。桜の時期には乗ってみたいなぁと思ったのでありました。


最新情報は【検証:】Wiki-大阪発「水陸両用バス」の航跡
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