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【検証:近未来交通地図】  特別リポート2007-0701
エアトランセ“未搭乗”顛末録
陽炎に揺れる1号機(引退)
(2007/07/27)
下記内容は予告なしに変更することがありますので、予め御了承下さい。
当サイトの全文、または一部の無断転載および再配布を禁じます。


 北海道から沖縄まで…【検証:】でも折に触れ、その行末を気に掛けているエアトランセ(以下AT社)。先日の渡道の折、折角なので未だ飛んでいるうちに乗ってやろうと企図しました。旅程は彷徨録に紹介している通りですが、正確に言えばAT社があったればこそ成立した旅程、だったわけなのですが…最終的には乗れず仕舞いという結果に。その顛末を時系列的にまとめてみます。

※やり取りの一言一句をメモしていたわけではないので、あくまで記憶の範囲内での記述となる点、予めご了承の程。ただし、誇張等は全くしていないことを、この場にて誓います。


■5月 北海道行の大枠決定

・DMV試験的営業運行の夏季スケジュール発表により、07/26函館、/27DMV試乗、/28釧路野球観戦との大枠を決定
 ※この際、AT社に運行時刻TEL確認(函館→女満別は午前便とWeb記載、結果、函館09:30→10:45女満別、が基本と確認)

■06/01 DMV電話予約

・07/27 DMV3号(浜小清水14:53→16:02浜小清水→16:40網走)で予約
・AT社にも予約メール送信…45日前より受付との確認メール受領、後日再度申し込み手続きをすることに

■06/14 AT社便予約

・予約確認メールに、函館13:20→14:30女満別と記載 慌ててTEL確認

以前確認した時、午前便って聞いたのですが…
『実は07/21から仙台線が就航となるため、ダイヤ変更となりました』
仙台線の話は未だWebに書かれてないですよね、女満別線は午前便って書いてあるし…
『申し訳ありません、認可等の都合がありまして』
不定期なのは分かりますが、ある程度早めに時間を明確化してもらえませんかね
『当社は不定期運行のため、時刻の記載はできないことになっておりまして』

…TELで愚痴っても仕方ないため、急いでリスケジュール
DMVを07/29発1号に変更の上(意外とすんなり完了)、搭乗便はそのままで予約 この時点で07/26函館、/27フライト、/28釧路野球観戦、/29DMV試乗の3泊4日が確定

■06/16 支払手続(コンビニ)

 ちなみにローソンorセイコーマート(道外では埼玉・茨城両県にあり)のみの対応

■07/26(搭乗前日)

▼09:34

・丁度当方が羽田空港に到着した際、携帯に着信あり 「013」の市外局番表示に嫌な予感を…すぐさま折り返しTEL

電話を頂いたようですが
『大変申し訳ありません、明日のご搭乗予定便なのですが…』

 ここでちょっと間を置かれ、欠航かと思った瞬間

『実は機材繰りの関係で、出発が早まってしまうのですが』

 何だ、むしろDMVの前日取材(走行風景撮影)ができて好都合♪

どれくらい早まるんですか?
『13:20発予定が12:40になりますが』
全然、OKですよ
『ありがとうございます、後程詳細はメールでお送りします』

 欠航にならないのであれば無問題 明日を楽しみにこの日は函館へ…函館空港ではオレンジ色のビーチクラフト機を見かける

▼20:31

・函館で新鮮な海の幸を堪能した夕食を終え、宿までぶらぶらと散歩していると再び携帯が まさか…

『大変申し訳ありません、実は機材故障が発生しまして、今日の便も全便運休だったんですが、現時点で明日飛べるかどうか分からないのですが…』

 分からないって云われても困る どうすればいいというのだ

『別の日にご搭乗頂くか、返金させて頂ければと思うのですが』
代替案っていうのはあるんですか?他の会社の路線を紹介してもらうとか
『振替等はありませんが、お調べすることは可能です』

 とりあえず調べてもらうことにして、当方も急ぎ宿に戻り善後策を練ることに

・明日はフライト後の最終目的地は釧路、当初予定からレンタカーピックアップを15:00で申し込み済
 函館からの移動をフライト&JRで調べると、

   ・函館〜女満別 当然ながらAT社以外になし
   ・函館14:10(ANA)14:50丘珠16:40(ANA)17:30釧路 14,400+18,000=\32,400(特割)
   ・函館12:15(HAC)13:25釧路 \20,700(特便割引)

 いくらANA党としてもロスタイムが大きく、さりとてHACにしてもメリットはあまりない

   ・函館11:00(S北斗7)13:49南千歳14:30(Sおおぞら7)17:48釧路 \15,280

 半日を移動に費やすものの、結局JR移動を選択することにした(というか、さすがに対フライトだと意外と安い)

▼20:47

・上記のあたりをさらっと調べ上げたタイミングで連絡あり

『お客様は釧路泊とのことでしたが、釧路行きがあります』
いくらですかね その空席状況って判りますか?
『すいません、そこまでは…』

 あまり責めても仕方がない

まだ欠航と決まったわけじゃないんですよね
『はい、全力で対応して、まず明日の8時半を目処としています』
他のお客さんってどれくらいいるんですか、皆さんどうしてます?
『はい、明日はほぼ満席でして…日にちをずらしていただける方もいらっしゃいますし』
いや、折角乗るの楽しみにしてたんで、明日まで待たせてください
『そうですか、では明日、8時半で状況が判明したらご連絡します』

 正直、ほぼ満席近いというのには驚く てっきり貸切かと思っていたものを…

・当方としては翌朝まで待つ方向でと思っていたものの、「そんな飛行機乗りたくない!」との連れの発言も尤も至極 一応待ってはみるものの、基本的にはJR移動に旅程変更と決することに

■07/27(搭乗予定当日)

・朝から旅程変更 JRのチケット確認の上、レンタカー返却のため函館空港へ

▼08:30

・レンタカー返却後、空港ターミナルで待機 連絡はないが、先客への連絡等をしているのだろうとしてしばらく様子見 カウンター前では何かの実習体験ツアーか、30人以上の子供たちが引率者のレクチャーを受けていた
 3Fの送迎デッキからエプロンを眺めると、昨日と同じオレンジ色のビーチクラフト機が佇んでいた。

北海道の翼3種鎖でつながてている?

▼08:47

・カウンター前に戻るも、連絡がないためTEL

『申し訳ありません ご連絡が遅くなりまして』
で、どうなりましたか?
『実は、片方のエンジンがかからない状態でして、今朝の点検でも同じ状態となっておりまして…』
欠航になるんですか
『いえ、11時に再度確認を行ないます。お待ちの方もいらっしゃいまして…如何されますか』
うーん、キャンセルにして下さい
『申し訳ありません、それではコンビニ支払ですので、入金させて頂く形になりますが…』
あ、今お宅のカウンター前にいますよ
『あ、そうですか。それでは現金でお返しさせていただきます。少々お待ち下さい…』

・ということで、それから5分ほど待たされてようやく女性職員登場

『お客様ですか…大変申し訳ございません』
タイヘンですね こんなに欠航したりするんですか?
『いえ、そんなことはないんですが…昨日から全便欠航しまして』
ツイてないな、楽しみにしてたんですけど
『本当に申し訳ありません』

・現金を返却してもらって、すべて終了。空港連絡バスで函館駅へと向かったのであった…

函館空港カウンターは端っこどんどん生まれます…責任を持って運航…


 搭乗直前云々の応対は、さすがに基本低姿勢でしたね。TELのやり取りでは半泣きというような声音にも聞こえました…あ、そんな責めてないですよ。ただ、十数人に電話をしなければならない立場もつらいものでしょう。
 一方、予約時のくだりでは釈然としない思いも…確かに航空会社の戦略はあるでしょうが、「午前便」「午後便」との記載は、少なくとも変更されるのが明確化しているのであれば、ちゃんと提示しておいて欲しいもの。予約時の段階ではそのままの記載となっていましたから…ちなみに、同社の「安全への取り組み」ブログによると、06/26の第44回安全推進委員会では、『お客様の苦情について(…ダイヤの明示)…弊社は法によってダイヤを公表出来ないことを丁寧にお伝えした。』と書かれているのですが、俺のこと? 苦情、だったかなぁ…まぁ苦情、なのかなぁ。ともかく繰り返しになりますが、沖縄撤退の微妙な時期だったとはいえ、数少ない情報源である自社サイトでの運航情報くらいは、きちんと即して欲しいなと思う次第です。

エアトランセ 安全への取り組み http://plaza.rakuten.co.jp/airtransse

 ともあれ、定期運航当時、欠航率が云々という話もあったようですが、不定期便とはいえ、『毎日きちんと決まった時間、ご予約があればお一人でも責任を持って運航!』とポスターで明記しているのですから、万が一の際の対応方を、大手並と云わないまでも、何とかしてもらいたいものです。
 またぞろ大分−沖縄なんてな話も出ているようですが、ジプシーもホドホドにしておかないと…というか、正直先が見えてるな、という感を強くしたのでした。


視界不良…「引き返し」ならぬエアトランセ
 投稿者---551planning(2006/12/22 10:35:58)

 2005年3月、函館−帯広線開設で産声を上げた北海道のコミューターエアライン・エアトランセ。一時は4空港に5航路を運行するなど拡大基調にあったものの、ここにきて俄かに雲行きが怪しくなっている様子…。

エアトランセ、新千歳発着の函館・女満別2路線運休へ(06/12/21日経)http://www.nikkei.co.jp/news/retto/…
エアトランセ http://airtransse.com/

 同社の経過を確認すると…

2005
 03/13 函館−帯広線開設 2往復
 10/01 新千歳線開設(函館−新千歳・新千歳−帯広・帯広−函館 直行便各1往復 函館−帯広の新千歳経由搭乗も可能とし1往復分確保)
 12/24 2号機導入 函館−新千歳・新千歳−帯広 直行便各2往復化
2006
 04/01 函館−女満別線開設 2往復
 06/20 新千歳−女満別線開設 1往復 函館−女満別 1往復化
 10/01 3号機導入
 12/01 函館−新千歳 3往復化 新千歳−帯広 冬期運休(〜03/31までを予定)

新千歳空港カウンター 現在運行便数
  函館−新千歳  3往復
  函館−女満別  2往復
  函館−帯広   1往復
  新千歳−女満別 1往復

2007
 02/01 函館−新千歳・新千歳−女満別線 運休

2月以降運行便数
  函館−帯広  2往復
  函館−女満別 2往復

 日経記事からして、新千歳からは事実上の撤退となる模様。リリースでも『「高速交通網が磐石でない地方都市間を運航する」という当社の事業コンセプトに立ち戻った場合、新千歳からのこれらの移動経路は、空路又は陸路において、当社以外のその他の交通手段が十分に効果的なものであり、それが当社路線の搭乗率の伸び悩みにつながる要因でもあったと考えております』と、敗北宣言ともとれる物悲しく綴られています。

 そもそもエアァシェンペクスから事業を引き継ぎ、なんとか就航にこぎつけたとはいえ、社長を前面に押し出したメディア戦略で突き進んできた部分にどうしてもスポットがあてられ、往々にして好評価で捉えられることもあったかと思いますが、今年5月には乗員のやりくりがつかずに欠航となるなど、自転車操業的な部分もちらちらと。利用確保のため急拡大し、その後低迷するパターンは初期のスカイマークにも見受けられたところ。折角の3機体制も2路線では…今後が気掛かりです。

ついに定期便撤退…んっ!沖縄ぁ?
 投稿者---551planning(2007/02/08 12:10:10)

 エアトランセがついに運航全路線の不定期化に至るそうです。

エアトランセ定期便撤退 函館−帯広・女満別 来月(07/02/07道新)http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20070207…
エアトランセ会見 函館−帯広・女満別、予約あれば運航(07/02/07道新)http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20070207…

 記事要旨は、

 そして…

 コメントは…ちょっと後程。

エアトランセ、迷走の行く末は…
 投稿者---551planning(2007/06/14 17:48:18)

 コメントは…としておいて、まぁ忘れていたわけですが、それにしても話題を提供してくれるエアトランセ、今度は4月就航したばかりの沖縄からの撤退を示唆したそうな。

25日から一時運休 エアードルフィン下地島―那覇便(07/06/12琉球)http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-24549-storytopic-1.html
下地島―那覇路線 撤退へ(07/06/12沖縄タイムス)http://www.okinawatimes.co.jp/eco/20070613_1.html
函館−仙台の乗り合い便運航 エアトランセ(07/06/13道新)http://www.hokkaido-np.co.jp/news/economic/31838.html
エアトランセ:函館から仙台便 来月21日運航(07/06/13毎日)http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/hokkaido/seikei/news/20070613…l

 エアトランセは、北海道路線の不定期化と共に沖縄に進出、自社サイトに「北海道から沖縄まで」とドーンと打ち出しました。ラッセンデザインの3号機を遠路はるばる送り込み、地場のエアードルフィンと業務提携し、同社の那覇−沖永良部線を受けたほか、那覇−下地島線を新設。下地島空港は民間ジェット機の訓練飛行場として知られ、旅客運航路線としては1994年以来の復活となることでも話題となっていました。
 記事を見ると、5月半ばにはエアードルフィンに対して撤退意向を示していたとのこと。『下地島空港はまったくの新規路線で、市場をつくるのに時間がかかるのは当然。エアトランセにも長い目で運航計画を立ててほしかった』とのエアードルフィン社長の指摘は全く以ってではあるものの、1ヶ月での撤退意向というところで、そもそもどんな事業化経緯なんだと云わざるを得ないというか。担当者の『今のところ、そのまま廃止するつもりではない』との説明が空しく聞こえます。仮に「出稼ぎ運航」としても、これからが一番の稼ぎ時では? 北海道もそうだ、とするかもしれませんが、だったらばこそ何故沖縄だったのかというわけで…。

 その代わりにというか、函館−仙台線不定期便を運航する由。ついに本州上陸です。7月21日からで、朝夕2往復。同区間ではANKとHACが季節路線を運航していた(特にHACとしては初の道外路線)ものの、昨年までに休止となり、その分の需要が見込めると…『要望がとても強く、運航したいと調整を重ねてきた。期待を感じており、全力で取り組む』とのコトらしいのですが…。

 この話題、実はひょんなことから知りまして…うーん、どうしようかなぁ、というのが当方の今の率直な気持ち、です。

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2007.08.10 Update

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