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  • photo:守谷駅
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    関鉄改札口
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    関鉄も立派な駅舎に
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    東口ロータリー
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    西口ロータリーには県内都市間バスも発着
  • photo:つくば駅
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    つくばターミナルビルも健在
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    高速つくば号もまだ利用はあるが…
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    無料循環「のりのりバス」
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    こちらは有料「つくつくバス」

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開業記念1日乗車券で行く TX全駅ウォッチング(2-2)

▲東京都・埼玉県・千葉県内各駅風景より

利根川を越え茨城県内へ…

15  守谷駅  茨城県守谷市
  乗換:関東鉄道 常総線
  Moriya Sta.

林間の柏たなか駅を出てしばらくすると、利根川岸の田園地帯にまさに“飛来”するかのように進み、利根川を渡ります。進行方向右手には常磐道が。守谷SAを見やり、大きく左にカーブを描くと、TXでも最大拠点となる守谷駅に到着です。tx
茨城県最初の駅は関東鉄道常総線との接続だけでなく、茨城県各所への都市間バスの出発地でもあり、またTXの交直セクションを眼前に普通系統の終着点、車両基地も控えています。

駅舎構成は流山おおたかの森駅と同様3層式で、島式2面4線。ただし本線は外側となり、内側が普通折返(乗降分離)となります。TXのコンコースは、ラチ内はおおたか駅より狭め。というのも、改札前ラチ外に八潮同様“TX AVENUE”が整備されることになっていることもあるためかと。関鉄とはほぼ直交しており、TX改札を出て右手直ぐに関鉄改札がある感じ、おおたか駅より移動距離は短いです。

関鉄駅舎は一足先に新築オープンしており、島式2面4線の橋上駅舎に生まれ変わっています。その東西にロータリーが整備され、従前からの東側からはパークシティ守谷や取手駅方面、新設の西側からは守谷市役所方面などの路線バスに加え、R294に隣接していることもあり、岩井・猿島、常陸大宮・大子、日立方面への県内都市間バスが発着。 tx また、守谷市コミュニティバス「やまゆり号」も全面改正が行われ、駅前両ロータリーを経由するほか、駅至近に乗継拠点「やまゆり号バスターミナル」が別途整備されています。全般的に適材適所の配置振りと感心しますが、まだまだ整備途上の感も強く、今後が楽しみです。

前述の通り、関鉄はTXと連絡運輸を実施しているほか、TXダイヤに合わせた守谷以北の快速列車を新設、また2日間有効の企画乗車券トクトク往復きっぷも追加新設するなど、気合が入っています…もちろんドル箱の高速バス各線への打撃は否めない分、なんとか取れる限りの増収策をというわけですが、実ることを祈念しましょう。
なお都市間バスについては日立線に試乗しており、別途乗車記とともに考える予定です(が…未稿ですスミマセン)。

16  みらい平駅  茨城県筑波郡谷和原村 / 駅仮称「伊奈谷和原」
  Miraidaira Sta.

TX唯一の掘割駅。駅名仮称の通り伊奈町と谷和原村の境にあり、TXサイトでは住所が谷和原村とされる一方、地図で見る限り駅舎部分はほぼ伊奈町に含まれる感じがしますが…尤も、結果の駅名を見ると度肝を抜かされること請け合いなのですが。TX沿線開発の地域愛称として「みらい平・いちさと」(広大な関東平野にみらいへと連なるまちが生まれること、一里塚として未来の生活へのマイルストーン…等が込められている由)なるものがあり、その延長線上での命名とはいえ…。

さて、列車が守谷を出ると車庫線を分け、小貝川を渡った先で交直セクションに。車内では情報板や空調が一旦切れるくらいで一般客にはそう判らないでしょう。ただしこのためか駅間が一番長くなっています。田園風景を駆け抜け、右にカーブを取りながら高度を下げると掘割区間となり、同駅半地下のホームへ滑り込みます。対向式2面2線、駅舎は地上にあり、設備はコンパクトにされているとはいえ、かなり大きな緑色の屋根で覆われているのが印象的です。なお、コンコースラチ内中央部で線路が覗き込める嗜好になっているのは、当方好きですよ。 txtx
駅周辺は平地というよりも駅舎を頂とした丘陵地で、区画整理がひと段落といった感、戸建住宅もそこそこ目に付きます。北側の広場では「つくばスタイルフェスタ」なる、簡単に言えば住宅販促企画のプレイベントが土休日に開催中。一方、駅の南に足を伸ばすと、一面のひまわり畑が! 開業初日にTV映像で流れていて印象に残っており、最初の乗車時に当たりをつけていたらやはりここだった…ということで当方も行ってみましたが、夕方間近ということで花がしんなりしていたのは残念ながら、この夏の記憶に残る風景ではありました。

現状関鉄バス取手駅-谷田部車庫線が経由するのみということで周辺流動も少なさそう。常磐道もそう離れていないものの、夜はかなり深閑とするのかも? 先取りするかのようにセブンイレブンが出店していますが、その灯りがまぶしそうです…。

17  みどりの駅  茨城県つくば市 / 駅仮称「萱丸」
  Midorino Sta.

常磐道を潜り抜けてついにつくば市最初の駅へ。駅先で交わるR354沿い1.5km東方にはつくば市役所もある、ある意味玄関口です…それでいてこちらも縛然至極な名称。正直何も林間奥深くにあるわけではなく、他駅と比べて特に緑が目立つ、ということはありません。むしろR354が近いとあって人的流動を感じられるポイントかと。tx

対向式2面2線のホームに駅舎はコンパクト、西方に比較的ゆったりとしたロータリーが整備されていますが、駅東方には林の手前に共同墓地がぽつんとあるという、まさにうら寂しい感じが。
なお、つくば市ではP&Rに積極対応しており、研究学園駅を除く市内3駅で駐車場整備を実施、同駅では駅南方にありますが、ちと離れている感も…ただし202台分のうち定期150台は満車の由、隣の万博記念公園駅も51台中定期35台と総量が少ないものの埋まっているのだとか。

R354沿い、かつ関鉄バス谷田部車庫が近いとあって、土浦駅-水海道駅線が立ち寄るほか、藤代駅・牛久駅とも路線で結ばれています。工業団地や、農水省系研究施設へのアクセスも悪くないことから、それなりの流動が生まれるものと思われますが、さて駅前付近開発となるとどうでしょうか…。

18  万博記念公園駅  茨城県つくば市 / 駅仮称「島名」
  Bampaku-kinenkoen Sta.

TX整備で最後に追加された駅。当初19駅でしたが、つくば市島名付近の駅整備が後に追加され、全20駅となったのでした…そんな同駅から北東1kmほどのところに、命名の由来となった1985年の科学万博会場跡、現筑波西部工業団地と万博記念公園があります。ちなみに同駅からはクルマで10分少々、歩くにはさてどうでしょうか。路線バス?端からありません(つくば市内無料循環「のりのりバス」2路線が経由するのみ)。tx

駅付近は里山を造成途上という感じで、他駅と比べても何も無い感が強いかと。駅西方にロータリーが整備されており、開業御祝儀乗車で駅名に惹かれて降りてきた乗客を当て込んでかタクシーが数台客待ちしているものの、暇でお手上げ…といった感じ。駅東方には、万博記念公園から移設された岡本太郎作「未来を視る」がちょこんと佇んでいました。ただし周辺では商業施設などの建築案内板も掲示されており、そう遠くないうちに変化があるやも知れません。
同駅と研究学園駅は、実はクルマでのアプローチだったのですが、取り付け道路も整備途上、ただし周辺主要道からは看板での誘導となっており、あたりをつければ到達はさほど難儀はしませんでした。ただ同駅については名称から降りる乗客もいるものと思われ…そもそも記念公園自体云わば普通の公園で、施設的にはつくば市街のエキスポセンターが志を受け継いでいるといえましょうか。うーん、いっそレンタサイクルでもやってみれば面白いのでは?と思ったり。

19  研究学園駅  茨城県つくば市 / 駅仮称「葛城」
  Kenkyu-gakuen Sta.
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日本自動車研究所施設内という特殊な場所にできた駅。テストコースのど真ん中なのですが、県内の別の場所に移転が決定、すでに一部は壊され、残る部分でも雑草が生えたりしているのだとか…TX車内からも一瞬ながらこれか?と確認できます。
特殊環境にあったということで周辺道路も開業に合わせて最低限整備した、という様子、駅周辺もほぼマッサラではあるものの、つくば市街方面から学園北大通りが延びるなど、今後は副都心として整備が進められる由。道路整備の進展如何では北西の東光台研究団地や、北部の国土地理院・土木研究所方面、南部の筑波西部工業団地へもこちらからのほうがアプローチが容易そうとあってか、駅北側のロータリーは大きく、客待ちタクシーも万博記念公園より断然多かったです。3系統通った関鉄路線バスもそのあたりを意識していることが伺えます。漠然とした駅名にも、実は今後の発展への期待が込められているということになろうかと。なおつくば駅の項で触れますが、605台規模のP&R用駐車場(定期利用はうち450台分)が整備されています。

個人的には、駅ホームの可動柵が他駅では明るいグレーなのに対し、同駅では水色っぽいものになっていたことが気になったのですが…確かここと守谷だけだったような。

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ガラスを多用し開放感ある駅舎
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庇が印象的な駅前ロータリー
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到着する区間快速秋葉原行
20  つくば駅  茨城県つくば市
  Tsukuba Sta.

長かった全駅ウォッチングも終着駅へ。研究学園駅の先で地下に潜ると中央通り直下に到達、丁度つくばセンター交通広場の鼻先手前に駅ができました。なんでも茨城県初の地下駅になる由。

駅舎は島式2面2線、地下2層式と比較的浅め。B1のコンコースはT字型となっていて、下縦棒部分のラチ内は少々狭いかなと。改札横にampmのミニコンビニがあるのも、混雑時には流れの阻害要因になりそうな。txtx 上横棒部分のラチ外は広くなっていますが、云ってしまうと交通広場前の交差点四隅に出口がつながるだけの通路。一大ショッピングモールに拡張された「つくばクレオスクエア」もB1がないため地上でつながる形、天井は高いもののちと華やかさというか、開業景気が落ち着けば賑やかさが足りなくなるのでは…?と気になったり。なお、交通広場とは出口2つで結ばれており、EV部分が地上部でガラス張りの塔となってランドマークとなっています。

交通広場はバスロータリーとタクシープールが分離されていたのが、タクシープール側にロータリー出入口が新設され、高速バスなどルート小変更がなされていました。1番乗場であった東京駅行高速バスは、羽田・成田行等の高速バス他路線の発着する6番乗場の手前、5番乗場に移り、1・3・4番が周辺路線バスに再編、市内循環無料「のりのりバス」は従前通りの場所から発車しますが、唯一名称が「つくば駅」に変わっています(一方で、3番乗場発着の有料「つくつくバス」は運賃値上げ等の変化はあるものの、「つくばセンター」停留所で変更なし)。隣接するターミナルビルもJR-Eつくば支店やローソンなどに特段の変化は見られませんでした。
注目の東京駅行高速バスですが、数便の様子を見たところ、やはり数人がパラパラと乗る程度。TX工事進展で以前から乗場が移設されていたということでか床には列整理用のシールも貼られていましたが、もう行列が延びることはないのでしょうか…。

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つくば駅の開業によって、従前の交通広場を核とした歩車分離の立体的構造(盛土と歩道橋で高台部分を歩行者専用とした)による交通センター~センタービル~クレオ(筑波西武百貨店・ジャスコ筑波店)間を主軸とする人の流れがどのように変わるのかが注目されます。個人的には、駅コンコースのラチ外部分がもう少し南側に延ばし、ターミナルビルや筑波西武と直結させて、地下モールとすれば…とも思ったのですが、地下街となるといろいろハードルが上がることもあって、難しかったのでしょう。まぁ現状として駅と交通広場、商業スペースとの間で道路横断が必要、ということだけなのではありますが。
もう1点、パークアンドライドについてはもう一工夫必要かな、という気が。つくば市直系の筑波都市整備会社がつくば駅外でのP&Rを薦める一方、つくばセンターを管理・整備してきたつくば都市交通センター財団がつくば駅周辺でP&R用に200台分を捻出していますが、どれもすぐ埋まる盛況の由。実際つくばセンターを歩くとあちこちに広大な駐車スペースがあり、合わせて2000台規模あるとのことですが、従前からの買物や業務利用で利用頻度が高いとされており、定期利用確保はなかなか難しい様子。立体駐車場等による空間活用も考えられますが、団地群も近いことからすぐにとはいかなさそう…そもそも公共交通整備によるクルマ需要低減、という方向性もあるだけに、悩ましいところです。

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●もうひとつの「筑波駅」を見に行く

つくば駅前の交番に立ち寄った際、開業記念でやってきた御婦人方のグループを中心に『筑波山まで(歩いて)どう行くの?』といった質問が多くなされていました。『歩いては無理。バスが出てますから…』と苦笑の警官、どうやらかなり質問が多い様子。確かにつくばまで来れば筑波山まで足を伸ばしたくなるというもので。当方もそのクチで、レンタカーで筑波山神社まで向かったのでした(交番で営業所を尋ねた)。

つくばセンターから筑波山神社までは15km弱、クルマでも20分ほどかかります。ガマの油を売る茶店を冷やかしつつ急な階段を上って拝殿まで行くと、祝TX開業との看板も!夏休み最終日とはいえ平日の昼下がり、それでもTXから流れてきた観光客が目立ちました。関鉄バスもそれに当て込んで、つくば駅から神社まで臨時直行バスを運行、9月以降も当分土休日に継続しているようです。

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なお、通常TXつくば駅からバスで筑波山へ向かうには、「筑波山」行路線バスに乗車、終点で筑波神社行バスに乗り換えます…「筑波山」バス停は、旧筑波鉄道筑波駅、現在は関鉄バスのつくば北車庫として拠点に。高速バス筑波山線の終点としても御承知の方もいらっしゃいましょうが、路線バスはTX開業に合わせて筑波駅から改称されています。

筑波鉄道が廃線になったのがJR誕生と同時の1987年4月。サイクリングロードに生まれ変わっていますが、良くTXと絡めて維持できなかったか…という話もされますが、TX開業までに時間がかかったということもあるとはいえ、つくばセンター周辺と対照的な長閑な風景を見ると…。

 

TX ファーストインプレッション

ここまでは駅周辺を中心に見てきましたので、最後ではありますがTXのファーストインプレッションまで。
まずはなんといっても時間距離の大幅な短縮は沿線に多大な影響を与えるものと考えます。どちらかというと「つくばまで45分」が強調されますが、個人的には八潮や流山の20分台が大きく聞こえますし、沿線に限らない波及効果が期待されましょう。
一方、各所で聞かれる「速い、揺れない、静か」というのはちょいと引っかかりました。たまたま乗車車両が最後尾中心であったせいもあるかもしれませんが、飛ばす感覚イコール多少なりの揺れや騒音を感じているから、という気が。その意味では、当初2階建て車両も…とあったのに、結果4ドアの通勤車両では、との思いがします。確かに交直流車では中間2両に一部ボックスシートも設けられ、PC利用などの便を考えて引き出し式のテーブルも付けられてはいますが、そのうち狙っても当たらなくなるでしょう。何も転クロ至上主義者ではないのですが、関東にない車両での快適性追求もあって良かったのでは?という気もします。まぁそうなるとホーム柵との兼ね合いが出てくるのですが…。 tx
車両という意味では、各駅が6両限界で造られていることに驚きました。快速系統だけを伸ばして、という選択もできるとはいえ、地下駅でも8両に伸ばすのが精一杯という感じが。お隣の常磐線では最長15両編成が走っているというのに…まぁ当初からゆとりがありすぎるというのもどうか、また開業までの建設費もいろいろあったのも承知の上ですが。ダイヤで様子を見よう、ということでしょうが、となると秋葉原やつくばの容量が気になるところ。

以上、1日乗り降りしての率直な感想までに。ま、いろいろ見たこと、考えたこともありますので、今後の状況を眺めつつ、追々まとめてみたいと思っています。
さて皆様はどのようにお感じになられたでしょうか…。

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〔TX開業〕広告センスに透ける“都舎尊卑”?

投稿者---551planning(2005/08/22 23:32:52)

「最後の都市鉄道新線」、つくばエクスプレス(TX)がまもなく開業します。当方は5月に南流山駅と八潮駅の見学会に参加、独特な風貌の新型車両の試運転風景や、八潮駅付近のまさしく“夜明け前”的風情を眺めましたが、つくばだけでなく千葉・埼玉・東京の鉄道空白域を貫く新ルートの可能性を楽しみにしているところです。
また、関東鉄道やJRバス関東のサイトでも高速バス網などの再編情報が明らかとなっていますが、今回は本数には手が加えられなかったドル箱・つくばセンター線をはじめとする今後が注目されます。個人的には日立電鉄バスが放った守谷-日立/多賀・大甕線が非常に気に懸かっていたりするのですが…。

さてそんなTXですが、開業記念の「ワンコイン1日フリーきっぷ」を前売発売しました。沿線の夏休み最後のチビッ子を当て込みつつ、開業直後の週末の混雑を回避する意図も含めてか、8/29(月)~/31(水)に限られるもののそのうち1日500円乗り放題と大盤振る舞いです。当方も新聞等でその存在を知って発売最終日であった昨日慌てて秋葉原駅へ。一足先に新装なったJRの中央改札を抜けて地下へ向かうと、さすがに新線とあって深いですが、通路やコンコースはゆったりと取られており、特にコンコースは2回分の吹き抜け構造で広々しています。改札付近を含め、紅白の横断幕が貼られ開業式典の準備中でした。午前中ながらパラパラとチケット等購入がてらの見学者もおり、興味深げにキョロキョロと。最近にしては開業直前ながら規制がゆるやかで、ホームにこそ降りられなかったもののコンコースの奥まで立ち入ることができました。 上野松坂屋

さて、そんな中でこの広告が目に入りまして…。
上野松坂屋は御徒町/上野広小路前に店を構えていますが、丸井・ABABからアメ横を通る回遊路の一端ということで、どちらかというと“下町のデバート”という印象が拭えない感じがしますが…それがまぁ垢抜けたというか、背伸びをしているというか。それよりも、TX開業を睨んでのコピーとしては、新線沿線住民に対して『東京においでよ』とは云うもののナンだか高飛車な感じがするのは当方の勝手な妄想でしょうか? この他にも“東京”を訴求の前面に出した広告を散見しますが、ついなんだか「下妻物語」当たりの誇張感を思い浮かべてしまいます。TXの場合は終点が筑波学園都市ということでか今のところ抑えられた感じがありましたが、そのうちに沿線の自然などをウリにした広告もまたぞろ出てくるのでしょう。

“都舎尊卑”なんて勝手に造語を仕立てましたが、ふと長野新幹線開業時に話題となった『東京は長野だ!』というコピーを思い出しつつ、ある意味そのくらい突き抜けてしまえばと考える一方で、下手な「東京憧憬」的嗜好を押し出すと、逆に笑えぬ必死さが透けて見える気がするのですが…。

***
ということで、当方のTX開業レポートのアップは翌月持ち越しで、という告知でもあるのでした…皆様の速報レポも期待しておりますよ!

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  • photo:開業数日後も混乱
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    自動券売機に大行列…
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    あちこちに「パスネット使えます」
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    こちらは開業前の記念1日乗車券発売時の光景だが、雰囲気は開業後もこんな感じだった

〔TX開業〕駅混乱から考える交通系カード施策

投稿者---551planning(2005/09/01 01:35:26)

TX乗ってきました。仔細は追々ということで、取り急ぎ報告まで…やはり商売下手かなぁ?
2日に分けての乗車だったのですが、30日火曜日13時過ぎの秋葉原駅で十数人のチケット行列が。その手前には記念パスネット(1000円)を売るテーブルも出ていたのですが、それほど手は出ていない感じでした。普通の会議用テーブルに宣伝チラシ少々では目立ちません。改札付近には「パスネット使えます」の急造告知もベタベタ貼られており、なんともちぐはぐさが否めず。
さらに31日には出店自体ありませんでした。別駅での表示で『開業記念パスネットは売り切れました』とあったので、要は売るものが無くなってしまったというコトのようで?

記念券がないなら普通券でもいいから誘導を図るのが良いのではとするのは素人考えでしょうかね。更に云えば、どうせ全線で1150円なのであれば記念券で3000円バージョンを作ってしまうのもテだったのでは? 1000円カードという価格設定による死蔵狙いと、後精算の発生しない切符での現金収入を優先させた結果とは理解できるものの、もっとがめつくてもと思うのですが。
あと、守谷駅のampmミニコンビニではマスコット「スピーフィ」等の各種TXグッズを販売していましたが、秋葉原の店では目立たなかったような…これも売り切れ? どうせなら秋葉原だけでも専門の出店を置けば、売れ行きやイメージも異なったのでは?と。

ま、なにぶん開業直後の様相とは異なっていたかもしれませんし、そもそも論として初物尽くしな状況の上安全輸送貫徹がより求められている中でそこまで手が回らなかった…ということもあろうとは思うのですが、各駅前の風景を眺めつつ、「稼げるときに稼ぐこと」も肝要なのでは?と思わずにはいられなくて…。

あれは記念パスネットではありません

投稿者---N-H氏(2005/09/01 13:15:52)

TX秋葉原駅、都心側のターミナル駅としては駅構内の広さのわりにあまりにも改札と券売機が少なすぎるような気がします。
増設は可能なようなつくりになっているのですから、券売機増設を望みます。

その手前には記念パスネット(1000円)を売るテーブルも出ていたのですが、それほど手は出ていない感じでした。

私はパスネットコレクターなのですが、秋葉原駅で今週デスクで売っていたのは記念物ではありません。また1000円の常備券でもありません。
TXは開業記念パスネットは、統一柄2枚組み5000セットと、各駅毎に異なる絵柄のもの合計20種を各5000枚出しただけで、いずれも開業当日にほぼ完売してしまいました。
何しろ全くの新規開業で、しかも20駅の異なる絵柄をセットにして販売したものはわずかに全部で1000セットということで、それなどは秋葉原駅など当日朝5時台には売り切れというすさまじさだったようです。
秋葉原駅ではそれでも他の駅の絵柄の残った記念パスネットを持ち込んでばらで売ったりしていたようですが、それも当日のうちにはすべて完全に売り切れ、茨城県内の閑散駅まで出向けば、その駅の柄のものだけが2~3日程度残っていた程度のようです。

で、その後秋葉原駅で手売りしていたものは、券売機にはいっているマルチ券(金額はあらかじめエンコードされておらず、発売時にセットされるタイプ)を1000円分エンコードして売っていたものです。
なぜTXがパスネット発売に消極的かといいますと、すでに来年度には導入が開始されるパスネットのIC化のためにいまさら磁気カードを新規に大量に発行するのを嫌っているのだという説があります。
開業のタイミングが磁気カード末期だったこともあり、かなりそのあたりの設備投資については苦しい判断があったものと想像されます。
確かに他のパスネット加盟各社でも、最近小田急のように金額があらかじめ決まったタイプのパスネットの販売をほとんどしなくなった会社もあり、その理由はまさにIC化準備のためだということです。

Re:あれは記念パスネットではありません

投稿者---551planning(2005/09/01 17:51:30)

あらあら、記念券ではなかったのですね。確かに購入品を改めて見てみるとマルチ券に1000円分入れているものでした。開業初日のテレビニュースでも何だか高額の冊子タイプが飛ぶように売れて、なんてな話も聞いていたので、限定品でないものが売れ残っていたものと早合点したようです。お詫びして訂正までに。

各駅で『スイカは使えません』とペタペタ張り出されてもいますが、IC対応の時期と合わなかったのは悩ましい限りでしょう。ただ改札機器も後付け対応となるのか準備等はされていない様子(先行各社にある“でっぱり”がないことからの判断ゆえ、仕様が変わっていて実は…ということもあるかもしれませんが)。一斉導入時に併せることで機器単価の低下を狙っているのかもしれませんが、どうせなら先行してSuica準拠するか、相乗りしなくとも単独導入するか(ex.埼玉高速)ということもありだったのかな?なんて思ってしまいます。
とはいえ、結果論にはなるものの、磁気パスネットに対応する以上は中途半端に惜しむよりも、ある程度の量は流通させるべきではなかろうかと。

なお、駅毎の自改機・自券機の設置状況について、秋葉原もそうですがつくば駅も少ないかなと。つくばの場合は直線通路上にあることで余計に混雑が目立つ感じも。最小規模は流山セントラルパーク駅の3台/2台でしょうか、万博記念公園駅では自券機2台のうち高額紙幣対応が1台のみで初日にはつり銭切れで少々混乱したとの話もあり、いろいろなところで“経験”が積まれた…ということでしょうね。是非活かしてもらえればと思います。


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