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【検証:近未来交通地図】 特別リポートNo.051-2
高速バス戦国時代…東北の「鍔迫り合い」に見る“理想と現実”(資料編)
青葉通仙台駅前で発車待ちの山形行山形交通便山形に到着した富士交通便
〜富士交通の新規参入から民事再生法申請までを追う〜

(2002/03〜2004/08)
下記内容は予告なしに変更することがありますので、予め御了承下さい。
当サイトの全文、または一部の無断転載および再配布を禁じます。

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アクセス解析

▽富士交通vs.既存会社(1) 仙台−福島・郡山線の経緯

事象 福島線 郡山線
既存3社 富士交通 既存3社 富士交通
往復 運賃 往復 運賃 往復 運賃 往復 運賃
1999 03 福島線3社共同運行開始
(宮城交通・福島交通・JRバス東北)
6 1,000
(950)
     
07 福島線増便改正 12
2000 03 郡山線運行開始 6 2,000
(1666)
04 福島線増便改正 休16.5
2001 08 増便改正 平18
休22.5
12
2002 04 仙台−福島・郡山線での高速バス参入を正式表明
06 東北運輸局に路線許可申請
08 運賃値下げ実施 800
(750)
1,800
(1,500)
09 運行許可、東北運輸局管内では初の参入
10 運行開始 平9
休6
900
(850)
5.5 1,800
(1,300)
12 福島線増便改正・運賃値下げ 10 800
(750)
2003 05 公取委が既存3社に口頭注意
増便改正(福島線経路変更) 13 800
(700)
8
07 増便改正 30 18
09 福島駅バスプール乗り入れ
10 増便改正 15 10
12 回数券値下げ 800
(700)
1,800
(1,300)
桜交通との共同運行化・増便改正 19
(うち
桜4)
16
(うち
桜6)
2004 01 回数券値下げ 800
(600)
1,800
(1,200)
02 回数券値下げ 800
(600)
1,800
(1,200)
04 郡山線増便改正 福島線時刻修正 24
福島線増便改正(経路変更・バスプール撤退)
郡山線時刻修正
21
(6)
05 回数券値下げ(従来の2枚券タイプに加え、福島線10枚綴り、郡山線6枚綴りを追加)
富士交通は客室乗務員サービス提供を中止
800
(500)
1,800
(1,050)
06 回数券値下げ 800
(500)
1,800
(1,050)
07 仙台駅東口発着に変更
郡山線ザ・モール郡山停留所追加
桜交通も客室乗務員サービス提供を中止
08 富士交通民事再生法申請
09 桜交通、郡山−会津若松線を独自開設
郡山で仙台線との乗継割引制度導入
郡山線増便改正(桜交通のみ) 18
(10)
10 減便改正(富士交通のみ) 18
(6)
16
(10)
11 桜交通、自社便のみポイントカード制度導入(郡山線6回、福島線10回乗車で片道無料)
2005 04 郡山線減便改正
フルキャストスタジアム宮城発着便開始(富士交通のみ)
平12
(6)
土休14
(8)
福島線増便改正 38
06 福島線時刻修正
07 減便改正(桜交通のみ) 14
(2)
10
(4)
10 運行終了
                     

運賃の( )は回数券単価 2005.11現在 551planning調べ

▽富士交通vs.既存会社(2) 仙台−山形線の経緯

事象 山形線
既存2社 富士交通
往復 運賃 往復 運賃
1981 04 国道286号笹谷トンネル開通    
12 山形線「笹谷特急」2社共同運行開始(宮城交通・山形交通) 4 960
1983 04 増便改正・運賃値上げ 9 1000
1985 04 増便改正・運賃値上げ 14 1100
1987 04 減便改正・運賃値上げ 10 1150
1989 04 運賃値上げ 1180
12 東北自動車道経由に
1990 10 山形自動車道延伸 運賃値下げ 1000
(900)
1991 08 山形道延伸で山形市内と東北道が直結
1992 03 増便改正 12
1993 03 増便改正 16
12 増便改正 26
1996   増便改正 30
1999   増便改正 32
2001   増便改正 40
2003 08 平日増便 平44
休40
2004 01 路線許可申請
大増便改正 平60
休50
02 運行開始 15 800
(750)
04 運賃値下げ実施 山交便の一部に「レディースシート」設置 800
(733)
05 回数券値下げ 800
(700)
07 運賃値下げ 750
(600)
仙台駅東口発着に変更(県庁市役所前廃止)
08 運賃値下げ 750
(600)
富士交通民事再生法申請
増便改正 平62
休52
10 減便改正 12
11 運行終了
2005 01 増便改正 平68
休61
 
10 増便改正 平70
休64
12 運賃値上げ 800
(700)

運賃の( )は回数券単価 2005.11現在 551planning調べ

参考:乗合バス事業者に対する独占禁止法違反被疑事件の処理について http://www.jftc.go.jp/pressrelease/03.may/03051401.pdf
データからみた仙山生活圏交流の姿(2002 仙台都市研究機構)http://www.surf-net.gr.jp/list/pdf/h13_senzan_1.pdf

福島〜仙台高速バス、値下げ競争第2ラウンドへ
 投稿者---wataru氏(2004/01/20 22:47:20)
─興味深いチャレンジャーの「現実的」展開
 └富士交通の「次のステップ」を迎え撃つのは
  └そこまでやるか
   └山形線も「価格競争」になるか?
    └遅ればせながらJRも参入
     └競争激化の弊害
    └仙山間「第2幕」の幕開け?
     └仙福間は「第3幕」まで来てしまいました
      └Re:仙福間は「第3幕」まで来てしまいました

 過去ログ117の「駅前広場は誰のもの」でも取り上げられていた福島の富士交通ですが、今日付の日経流通新聞によると再度の値下げに挑むようです。

駅前広場は誰のもの ../../topics/traffic/log117.html#3

 件の記事によると、値下げは当面三月末までの期間限定で、仙台〜福島・郡山・山形間についてそれぞれ往復料金を200円引き。前回の値下げに対し既存3社(JRバス東北、宮城交通、福島交通)が追随した結果、富士交通は一便あたり平均乗客数が二十人から十五人に減少。昨年末から共同運行を始めた桜交通も一便あたり平均乗客数が10人程度にとどまっているそうで、巻き返しには再度の値下げが必要と判断したとのことですが…企業の体力的に持ちこたえられるのでしょうか?
 何にせよ、安全面への対策がおろそかにならないことを祈るのみですが。

興味深いチャレンジャーの「現実的」展開
 投稿者---551planning(2004/01/21 13:40:47)

 気になっていたので書こうと思っていましたら先を越されました…御紹介有難うございます。
 富士交通絡みの新聞記事はその前にも出ていました。

県境またぐ激戦の冬熱く 高速バス、きょう値下げ−−富士、桜交通/宮城(01/10毎日)
富士交通と桜交通、高速バスを最大14%値下げ(01/09日経)
仙台−福島など往復運賃200円下げ 富士交通と桜交通(01/08河北)
http://headlines.yahoo.co.jp/…
http://www.nikkei.co.jp/…
http://jyoho.kahoku.co.jp/…

 2002年10月の富士交通参入で仙台−福島・郡山線は俄かにヒートアップ、ついには公取委の既存3社(宮城交通・福島交通・JRバス東北)への口頭注意という事態にもなり、その後富士交通の福島駅前バスプール乗り入れが実現したりと細かい展開を見せていますね。

乗合バス事業者に対する独占禁止法違反被疑事件の処理について http://www.jftc.go.jp/pressrelease/03.may/03051401.pdf

 それにしても福島と郡山に拠点を持つ桜交通(本社は白河)とはいいパートナーを見つけたものです。貸切業界の風雲児的性格も似てますし。富士交通としては「相棒」を手に入れたことでダイヤに余裕が出たのか、遂に2/7に「ドル箱市場」仙台−山形線参入で「次のステップ」に踏み出す事となりました。たださすがに“勉強”したのかワンマン運転になるなど「現実的」になっているようですが。

***
 「現実的」といえば、出色の展開を【検証:】でも注目している日本中央バス(NCB)が1/17に長距離夜行バス3路線目となる仙台線を遂に開業までこぎつけました。前からできるできるとされてなかなか実現しなかった印象がありますが、今回注目すべきはなんといっても「共同運行」となったこと、しかもお相手は富士交通と張り合っている宮城交通です。
 NCBは羽田線で東京空港交通と、池袋線で西武バスと共同運行をしてはいますが、名古屋・大阪・金沢と展開してきた長距離(半)夜行バスでは果敢というか無謀というか、単独運行を貫いて?きました(単に相手がいなかったという話も)。それについての弊害も実際聞かれていた事から、今回の選択が吉と出ることを期待するものですが、それにしても両地域の流動って…。

富士交通の「次のステップ」を迎え撃つのは
 投稿者---wataru氏(2004/01/21 15:25:35)

 富士交通としては「相棒」を手に入れたことでダイヤに余裕が出たのか、遂に2/7に「ドル箱市場」仙台−山形線参入で「次のステップ」に踏み出す事となりました。

 ところが、そちらにも既存業者の新たな対抗策が…

山形−仙台バス、28日から大幅増便(01/21山形)http://www.yamagata-np.co.jp/ …

 さて、200円の金額差とフリークエンシー確保のどちらに軍配が上がるのか?

そこまでやるか
 投稿者---wataru氏(2004/02/12 15:31:21)

 今日の日経流通新聞によると、宮城交通・福島交通・JR東北バス連合軍も、20日より富士交通と同じ水準まで値下げを行うそうです。
 3ヶ月限定とのことですが、福島線往復1,200円、郡山線往復2,400円(各200円値下げ)となります。

山形線も「価格競争」になるか?
 投稿者---551planning(2004/02/24 14:12:55)

 やはりというかついに(早くも?)というか…。

山交バス宮城交通 仙台路線値下げ合意(02/24朝日)http://mytown.asahi.com/yamagata/…

 山交は価格競争を嫌っていましたが、ついに体力勝負に追い込まれますね。なにしろ「選択乗車」の雰囲気が出ているともされていますし、背に腹は代えられないということでしょう。しかし停留所増加とは露骨といいましょうか、現在の山交ビルバスターミナルからだと裏道から表通りに廻る段で富士交通の出発地を経由するのですが(といっても両地点はほとんど斜め向かいのビルの位置関係)、富士交通の停留所に併せて「物量作戦」で掬い上げるということでしょう。料金が同じになれば、付帯サービスがほとんど変わらない(添乗員サービスがない)同路線の場合、客足が戻るのはより目に見えているといっても過言ではないでしょう。
 なおそんな背景については、地方紙でも出ているかもしれませんが、朝日が追跡取材をしておりまして、21日も纏まった記事が出ています(2chによればさらに本紙では富士交通社長インタビューもあった由)。

山形〜仙台高速バス 料金競争激化の兆し(02/21朝日)http://mytown.asahi.com/yamagata/…

 それにしても両記事とも『東京−つくばセンター線・東京−鹿島線に次いで本数の多い過密優良路線』という趣旨ですが、福岡−小倉や札幌−小樽などは同一道県ということでノーカウントなのでしょうかね?

 さてこれで先ずは富士交通がどう出るか、「先輩路線」では増便もありましたが、回数券辺りで更なる価格競争に進むのか…まだまだ目が離せないようです。

遅ればせながらJRも参入
 投稿者---wataru氏(2004/03/29 23:03:17)

JR東日本、山形?仙台間の割引回数券を発売(03/25日経)http://www.nikkei.co.jp/…

 1枚当たりだと750円となり、バスに肩を並べることとなりますが、いかんせん本数と時間で対抗できないのが現実でしょうか。
 この区間で、果たして鉄道はどのような部分でアドバンテージを打ち出し得るのでしょうか?

競争激化の弊害
 投稿者---3京新聞氏(2004/04/16 00:36:41)

仙台市〜東北各地結ぶ高速バス、迷惑駐車で渋滞続出−出発集中(04/09毎日)http://headlines.yahoo.co.jp/…

 競争は良い面もありますが、こういう副産物も生んでしまうのでしょうかね。苦情が年間3000〜4000件(桁が間違っているような・・・)とは相当なものです。特に福島便・山形便の競争が激化した2002年度以降に急増しているそうで・・・。東口バスプールの話の出てきていますが、果たしてどうなることやら。

仙山間「第2幕」の幕開け?
 投稿者---551planning(2004/05/14 11:51:02)

 さてこれで先ずは富士交通がどう出るか、「先輩路線」では増便もありましたが、回数券辺りで更なる価格競争に進むのか…まだまだ目が離せないようです。

 自己レスですが、やはりでした。

仙台―山形高速バス 富士交通が割安の回数券(05/11河北)http://headlines.yahoo.co.jp/…
山形−仙台間の高速バス競争、山交が優位(05/07山形)http://210.190.116.50/…

 「価格競争はもう…」としていたはずが、既存2社運賃が横並びになるとさすがに運行差4倍の利便性でモロに効いて、富士は採算ラインの乗車平均15人を割り込む事態に。一方で既存社は同じ採算ラインを5人以上も上乗せしたということで、まさにしてやったりというところでしょうか。
 とはいえ、回数券競争ですでに富士が1回700円ラインまで下げるということで、半年経たずの値引き「2割3割当たり前」ですからね…。また、山交バスの「レディースシート」や富士の婦人服専門店との連携模索など、女性客確保のサービス合戦も注目ではないでしょうか。

 取り急ぎ情報までに。

仙福間は「第3幕」まで来てしまいました
 投稿者---wataru氏(2004/05/21 12:43:28)

 とうとう、福島−仙台間は500円になってしまいました。

富士交通など、仙台―福島・郡山線で高速バス値下げ(05/21日経地方経済面)http://www.nikkei.co.jp/news/…

 また、記事によると「値下げに伴い客室乗務員とコーヒー・茶のサービスは中止」とあり、運賃面以外での差別化は功を奏さなかったことも読み取れます。
 しかし、ここまで競争が過熱化すれば、もはや適正原価がどうとか、コスト削減が云々という問題ではなく、両社のメンツを賭けた消耗戦としか思えませんね。

Re:仙福間は「第3幕」まで来てしまいました
 投稿者---wataru氏(2004/05/29 09:27:24)

 自己レスですが。
 富士交通の捨て身の値下げに、またまた既存3社も追随するようです。ここまでくると、「もう、いいかげんにやめてやれや」と思いますが・・・

高速バス共同運行3社、仙台─福島線を値下げ(05/29日経地方経済面)http://www.nikkei.co.jp/news/…

 こういう対応を取られると、遅かれ早かれ富士交通は撤退を余儀なくされるような気がしますが、果たしてそうなった場合、既存3社は現行の運賃水準を維持するのでしょうか?それとも、何事もなかったかのように回数券の運賃を元に戻すのでしょうか?
 そういう時が来てみないと、この競争の真相(各々の努力によるコスト削減等の結果としての正当な競争なのか、単なる新規参入潰しのための不当廉売か)は解明できないのかもしれません

富士交通、民事再生法を申請
 投稿者---wataru氏(2004/08/25 01:11:56)
─Re:富士交通、民事再生法を申請
 └仙山間1年持たず
祭のあと…? 続き…?

 仙福・仙山間の仁義なき戦いの結果は、とうとう最悪の事態になってしまいました…

富士交通が再生法申請 高速バス値下げ競争収益圧迫(08/24河北)http://headlines.yahoo.co.jp/…

 誰もこのことについて書かないようなので、事実のみですが取り急ぎ書いてみました。

Re:富士交通、民事再生法を申請
 投稿者---WURE(World's Uniquest Railway Enthusiast)氏(2004/08/25 22:02:48)

 WUREです。簡単にレスつけます。

 元々費用のほとんどが人件費というバス産業での競争原理によるコスト削減というのは幻想に等しいというのが個人的な感想です。見かけ上そういった現象が見られたとして、待つ結果は運転手の待遇悪化や労働環境の悪化に伴う安全性の低下でしょうか。安全性の問題まではいかないにしろ、サービス産業全体で低コストのサービス向上の代償としてのフリーター問題というのがあるわけで。
 なお、競争がコストを意識しながら普通に行われた場合でも、乗客にとって最も望ましいサービスがもたらされるのかどうかには若干疑問があります。あるバス運行コストのもとで平均的な乗客にとって「最も望ましいバスの便数と運賃」の組み合わせがあるとした場合に、路線全体のバスの本数は各会社が独自に決定できるものではないために、競争によって実現される本数が、「望ましいものより多いバスの便数と高い運賃」という組み合わせになる可能性があるからです。
 数分の待ち時間の差があまり問題とならない高速路線で、がらがらのバスが頻発する姿を想像してください。仙台近辺の話では高い1人あたりコストは赤字に転化されたわけですが、赤字自身も最終的には消費者に転化されるわけで、資源の浪費が行われた事になるような気がします。

WURE

仙山間1年持たず
 投稿者---551planning(2004/10/27 18:09:19)

 富士交通が仙台−山形線の運行を11/9までで中止、同路線からの完全撤退を発表したそうで。

高速バス仙台―山形線を廃止 富士交通、来月9日(河北10/27)http://jyoho.kahoku.co.jp/member/news/…
冨士交通が撤退/仙台〜山形間バス(朝日10/27)http://mytown.asahi.com/miyagi/…
富士交通高速バス、山形―仙台便から撤退−−低運賃に他社追随、乗客伸びず(毎日10/27)http://headlines.yahoo.co.jp/…

 8月下旬に民事再生法申請、10月から全3路線で数便の減便に追い込まれていたわけですが、月で数千万にもなる赤字に耐え切れずの判断の由。
 『(路線が)復活することはないと思う』との社長談がある一方で、貸切事業に専念するとともに仙台対東京・大阪等の長距離路線を伺う(いわば“オリオン的”ツアー形態か?)としているところ、まぁ懲りないというか転んでもタダでは起きないというか…。つい先日もプロ野球新規参入関連でオイシイオイシイなんてなことでマスコミアピールしてましたし…。

 個人的には10月の減便時点で、どのルートかをさっぱり捨てるべきだったのではないかと思っていました。ただ、山形線ではなくて効率性向上と利便性維持の観点から郡山線の撤退をなすべきだったのではと。桜交通と福島線のトレードオフというカタチで1社事業に戻して出直すのが理想系に思っていたのですが…。
 一方で昨年来県内都市間路線を復活拡大から一転再縮小していた山交バスも、子会社の山形高速バスが福島交通と運行する山形−福島線「ピーチライナー」の今月末での休止に追い込まれるなど手傷を負っています。
 風穴を開けた仙山間交通、今後の変化が気になります

祭のあと…? 続き…?
 投稿者---551planning(2005/01/26 11:21:49)

 昨年10月に富士交通が減便改正(15→12往復)をした仙台−山形線高速バス。既存社自ら『なんと』と言うように更に増えるそうで。

ますます便利に♪なんと1日68往復!! 【山形〜仙台線】増便のお知らせ(山交バス)http://www3.mmy.ne.jp/yarra/yamakobus/view.php?no=1384
仙台―山形高速バス 平日68往復に増便(01/26河北)http://headlines.yahoo.co.jp/…

 現行の平日62往復/土休日52往復から、平日は朝夕通勤時間帯を中心に6往復増の68往復、土休日は仙台発夕方便を中心に9往復増の61往復となるとのこと。思えば1年前に富士交通参入目前に大増発改正をしたわけですが、それ以前(平日44/休日40往復)と比べれば1年で既存社だけで50%増といいますから驚異的といいましょうか…。

桜交通

***
 一方の富士交通は対東京や関西方面の会員バスの受け皿となったとも聞いておりますが、高速関連では大人しい限り…それに代わって、というわけではないのでしょうが、「相方」となった桜交通の動きが活発です。
 2003年12月に郡山・福島−仙台線に参入、富士交通と共同運行化するとともに郡山では自前の待合所まで設置していました。その後富士交通のブレにあいまって両路線の受け持ち便数を増やす一方、04年9月には郡山−会津若松線を独自開設、既存社(常磐交通自動車・福島交通・会津乗合自動車 31往復)に対して12往復、片道1,000円は同じも往復1,800円の運賃を設定(既存社は4回乗車可能な専用回数券(3,600円 500円券×8枚)あり)するとともに、定期券やシルバー割引、仙台線との乗継割引(通常片道2,800円のところ片道2,100円(往復3,200円)に)、仙台線を含めポイントカード制を導入する等積極的展開を図っていました。
 しかしながら、この1/27に若松線は縮小改正となり、平日5往復のみの運行(土休日完全運休)と思い切った形を取ることに。運賃は片道900円、往復1,400円と値下げはするもののポイントカード制は廃止となり、利便性の大幅な低下は否めません。まぁ既存社の若松−郡山−いわき線は高速道路開通前からの伝統路線、あえて運賃面で最初から勝負しなかったところが切り込めなかった敗因かとも思われますが、それにしても完全撤退のほうがすっきりするのではないかと思われるような縮小ぶりの背景には、意外と定着していた?とも感じられるものの、恐らく定期券購入者への配慮による移行的措置というところかもしれず、余計に戦略性の乏しさを感じてしまうものです。

 ただし懲りてはいないよう?で、TDRやUSJなどへのバスツアーの展開に加え、1月から福島・郡山・須賀川・白河〜新宿・東京・羽田空港方面への会員バス「東京シティライナー」の運行を開始、不定期運行で手探りのようですが、夜行便に加え昼行便にもチャレンジ、現行高速バス「あぶくま号」(福島交通・JRバス関東・JRバス東北)が新宿−福島4,800円、−郡山4,000円のところ同3,500円、2,900円の設定とこちらは大胆。さらにサイトでは3月下旬に高速バス白河−仙台線の開設予定告知もなされており、実は本社は白河の桜交通、高速バス運営のノウハウを掴みつつあるとも感じられます。
 富士交通という「反面教師」を眼前に、桜交通の今後も注目されます…。

▽桜交通の動向

1986年 1月  会社設立
  本社白河、郡山と福島に営業所 母体は牛乳屋さん(桜乳業)?
  貸切バスで独自展開を図るとともに旅行代理店、自動車学校などにも進出
  白河で定期観光「奥の細道号」を運行
     
2003年 12月  高速バス郡山・福島−仙台線に参入
 富士交通との共同運行、郡山線6往復(16往復中)・福島線4往復(19往復中)を担当
2004年 7月  高速バスでの乗務員添乗サービスを廃止(富士交通は5月に廃止)
8月  富士交通民事再生法申請
9月  郡山−会津若松線に参入
  単独参入 12往復、各種サービスを導入
 郡山線増便改正(18往復中10往復担当)
11月  仙台線で自社便のみポイントサービス制度導入(郡山線6回、福島線10回乗車で片道無料)
2005年 1月  会員バス「東京シティライナー」運行開始(夜行1往復)
 若松線大幅減便(平日のみ5往復化 サービス縮小)
  2月  「東京シティライナー」昼行便1往復試験的?設定
  3月  白河−仙台線開設(土・休日1往復)
 若松線運行休止
  6月  白河−仙台線運行休止
  7月  福島線・郡山線減便
  10月  福島線・郡山線「休止」

桜交通 http://www.sakurakotsu.com/

2005.11.21Update

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